「エビと日本人Ⅱ」村井吉敬。20年前の岩波新書「エビと日本人」以降の変化をまとめるために去年刊行されたもの。前著を読んだ人は当然必読なのだが、第1章については前著を読まない人もぜひ必読だ。あのスマトラ沖地震で死者20数万人、行方不明者数約2.1万人、避難民数約120万人という惨憺たる被害を出した津波が、天災ではなく人災の側面を大きく持っていたことを、ここから初めて理解した。
1980年から2000年の間にアジアのマングローブ林が25.6%減少したことが、津波による被害を限りなく拡大した原因になっている。
「津波に流される車の行列、破壊された巨大ながらくたの集積・・・・市街地を襲った津波とは、高波というよりはバラバラになった建築物や鉄のかたまり、電信柱やトタン屋根など、あたかも廃棄物処理場の山が一挙に押し寄せ、ひとたび巻き込まれれば、人間が生き残る余地のない、怪獣のような殺人流体であることが・・・・分かった」
「伐採の目的は紙の原料確保、木炭製造、工業団地建設、道路建設などがその原因」だそうだが、他に伐採の大きな目的のひとつがエビの養殖池造成なのだそうな。
1980年から2000年の間にアジアのマングローブ林が25.6%減少したことが、津波による被害を限りなく拡大した原因になっている。
「津波に流される車の行列、破壊された巨大ながらくたの集積・・・・市街地を襲った津波とは、高波というよりはバラバラになった建築物や鉄のかたまり、電信柱やトタン屋根など、あたかも廃棄物処理場の山が一挙に押し寄せ、ひとたび巻き込まれれば、人間が生き残る余地のない、怪獣のような殺人流体であることが・・・・分かった」
「伐採の目的は紙の原料確保、木炭製造、工業団地建設、道路建設などがその原因」だそうだが、他に伐採の大きな目的のひとつがエビの養殖池造成なのだそうな。