「○○さん,3番の診察室の前でお待ち下さい」
私の事です。
今日は,整形外科に来ています。
“治療”と言っても,薬を貰いに来ているだけです。
『どんな痛みですか?』
『痛む所は,ここですか?』
それくらいは質問してくれてもよさそうなものだ!!
一度くらい身体に触れて診察してもよいではないか!!
爺さんには触れたくないのか!
『脊柱管狭窄症です』
MRI写真を見ながら,9か月前,研修医?は言いました。
以来,何度来ても,研修医?は一度も私の体に触りません。
「腰が痛い」 『それは,老化でしょう』
「足首が痛い」『それも,老化です』
「膝が痛い」 『それは,以前手術したからでしょう』
“治療”は『じゃぁー,いつもの薬を,気長に飲んでください』
直ぐに終わります。
ですが,“治療”のおかげかもしれません。
症状が少し,軽くなった気がしないでも有りません。
『気長に・・』の言葉で,腹を立てながらも通院しているんです。
“ははーん,股関節の骨折なんだ,気の毒になぁ”
私の前に診察室に呼ばれたのは,足を引きずって歩く昔の女子です。
診察室から,昔の女子と研修医?の会話が聞こえてくるんです。
昔の女子は,右側の股関節を骨折したようです。
骨折は治ったはずなのに,上手く歩けないと何度も訴えます。
研修医?も何度も答えます。
『右は治ったんですが,左も相当痛んでますから・・・・・』
『どんなです』
「少しずつよくなっているような気もしますが・・」
『それでは,いつもの薬を』
『次の予約日は・・・で良いですか?』
“ははぁ,この白く写っているのが骨折した場所か”
“年寄りにはよくあると聞いていたが,大変な場所を骨折したもんだ”
“左も相当痛んでいると言っていたが,痛んでいるのはあの黒い所かなぁ?”
『予約日は,・・・で良いですか!!』
モニター画面には,私の前の患者,昔の女子のレントゲン写真が写ったままなんです。
モニター画面に集中していた私は,慌てて答えます。
「あっ,すみません,はぁ,少しはよくなった気がしないでもないですが」
『いや,予約日の事です』
「えっ,あっ,いつです?いつでも良いです」
『この爺さん,少しおかしいんだ』研修医?は,そう思ったに違い有りません。
今日も,今まで通りの“治療”だったんです。
少しおかしい爺さんに思われたはずです。
それは,それでもいいんです。
せめて,画面を私のMRI画像に替えてから“治療”して欲しかったんです。
やれこら やれこら
私の事です。
今日は,整形外科に来ています。
“治療”と言っても,薬を貰いに来ているだけです。
『どんな痛みですか?』
『痛む所は,ここですか?』
それくらいは質問してくれてもよさそうなものだ!!
一度くらい身体に触れて診察してもよいではないか!!
爺さんには触れたくないのか!
『脊柱管狭窄症です』
MRI写真を見ながら,9か月前,研修医?は言いました。
以来,何度来ても,研修医?は一度も私の体に触りません。
「腰が痛い」 『それは,老化でしょう』
「足首が痛い」『それも,老化です』
「膝が痛い」 『それは,以前手術したからでしょう』
“治療”は『じゃぁー,いつもの薬を,気長に飲んでください』
直ぐに終わります。
ですが,“治療”のおかげかもしれません。
症状が少し,軽くなった気がしないでも有りません。
『気長に・・』の言葉で,腹を立てながらも通院しているんです。
“ははーん,股関節の骨折なんだ,気の毒になぁ”
私の前に診察室に呼ばれたのは,足を引きずって歩く昔の女子です。
診察室から,昔の女子と研修医?の会話が聞こえてくるんです。
昔の女子は,右側の股関節を骨折したようです。
骨折は治ったはずなのに,上手く歩けないと何度も訴えます。
研修医?も何度も答えます。
『右は治ったんですが,左も相当痛んでますから・・・・・』
『どんなです』
「少しずつよくなっているような気もしますが・・」
『それでは,いつもの薬を』
『次の予約日は・・・で良いですか?』
“ははぁ,この白く写っているのが骨折した場所か”
“年寄りにはよくあると聞いていたが,大変な場所を骨折したもんだ”
“左も相当痛んでいると言っていたが,痛んでいるのはあの黒い所かなぁ?”
『予約日は,・・・で良いですか!!』
モニター画面には,私の前の患者,昔の女子のレントゲン写真が写ったままなんです。
モニター画面に集中していた私は,慌てて答えます。
「あっ,すみません,はぁ,少しはよくなった気がしないでもないですが」
『いや,予約日の事です』
「えっ,あっ,いつです?いつでも良いです」
『この爺さん,少しおかしいんだ』研修医?は,そう思ったに違い有りません。
今日も,今まで通りの“治療”だったんです。
少しおかしい爺さんに思われたはずです。
それは,それでもいいんです。
せめて,画面を私のMRI画像に替えてから“治療”して欲しかったんです。
やれこら やれこら