やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

画面は股関節骨折  やれこら やれこら

2015-01-22 07:31:19 | 今日のやれこら
「○○さん,3番の診察室の前でお待ち下さい」
私の事です。
今日は,整形外科に来ています。
“治療”と言っても,薬を貰いに来ているだけです。

『どんな痛みですか?』
『痛む所は,ここですか?』
それくらいは質問してくれてもよさそうなものだ!!
一度くらい身体に触れて診察してもよいではないか!!
爺さんには触れたくないのか!

『脊柱管狭窄症です』
MRI写真を見ながら,9か月前,研修医?は言いました。
以来,何度来ても,研修医?は一度も私の体に触りません。
「腰が痛い」  『それは,老化でしょう』
「足首が痛い」『それも,老化です』 
「膝が痛い」  『それは,以前手術したからでしょう』
“治療”は『じゃぁー,いつもの薬を,気長に飲んでください』
直ぐに終わります。
ですが,“治療”のおかげかもしれません。
症状が少し,軽くなった気がしないでも有りません。
『気長に・・』の言葉で,腹を立てながらも通院しているんです。

“ははーん,股関節の骨折なんだ,気の毒になぁ”
私の前に診察室に呼ばれたのは,足を引きずって歩く昔の女子です。
診察室から,昔の女子と研修医?の会話が聞こえてくるんです。
昔の女子は,右側の股関節を骨折したようです。
骨折は治ったはずなのに,上手く歩けないと何度も訴えます。
研修医?も何度も答えます。
『右は治ったんですが,左も相当痛んでますから・・・・・』

『どんなです』
「少しずつよくなっているような気もしますが・・」
『それでは,いつもの薬を』
『次の予約日は・・・で良いですか?』
“ははぁ,この白く写っているのが骨折した場所か”
“年寄りにはよくあると聞いていたが,大変な場所を骨折したもんだ”
“左も相当痛んでいると言っていたが,痛んでいるのはあの黒い所かなぁ?”
『予約日は,・・・で良いですか!!』
モニター画面には,私の前の患者,昔の女子のレントゲン写真が写ったままなんです。
モニター画面に集中していた私は,慌てて答えます。
「あっ,すみません,はぁ,少しはよくなった気がしないでもないですが」
『いや,予約日の事です』
「えっ,あっ,いつです?いつでも良いです」
『この爺さん,少しおかしいんだ』研修医?は,そう思ったに違い有りません。

今日も,今まで通りの“治療”だったんです。
少しおかしい爺さんに思われたはずです。
それは,それでもいいんです。
せめて,画面を私のMRI画像に替えてから“治療”して欲しかったんです。
                     やれこら やれこら
コメント
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