大溝清志さんから介護支援専門員実務研修が終わりました。とメールが入りました。大溝さんは、二歳の時に不慮の事故で全盲となった。そのハンディをものともせず、昨年、介護支援専門員実務研修試験(ケアーマネージャー)に合格しました。福岡県では、初めての合格者であります。
昨年の夏、公明党県議団に大溝さんから電話がありました。内容は、今回の介護支援専門員実務研修試験は、会場が一箇所増えますが、自分の住む福津市に一番近い受験会場の福岡教育大学では、視覚障害者が受験できない。ということでした。どなたが受験されるのかを問うと。私です。と元気一杯の声。
私は、早速、担当窓口に相談し、首尾よく受験できるようになりました。そして12月。大溝さんは、四倍の難関を二度目の挑戦で見事突破し、合格されました。
私は、ご自宅を訪ねてびっくりしました。きれいにかたずいたお部屋にパソコンが二台。大溝さんは「今は便利です。電子媒体であれば、音声認識で読んでくれるんです。」と笑顔で教えてくれました。実演してくれましたが、パソコンを操る大溝さんの手は、ピアニストのように動くのです。そして携帯電話も着信番号を携帯が音声で教えてくれるようになっています。登録していれば、誰が電話してきたかがわかる様になっています。
大溝さんは、郵便で送られてくる紙が一番困るんです。といいます。合格通知書も郵送でしたので何が書いてあるのかわからなかったといいます。
その日から私は、大溝さんとメールでやり取りをさせていただいています。大溝さんは、「くよくよしない」「あくせくしない」「がっかりしない」「競争しない」をモットーに楽観的に自分らしくやっています。私が「すごい頑張りですね」と言いますと「だから頑張ってないんですよ。楽しんでやってるんですから」とさらり。
大溝さんの生き方は、多くの人々に、そして障害者にも光を与えてくれることでしょう。私も、頑張っていきたい。いや楽しんで取り組んでいきたい。