宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語

2018年12月08日 14時06分47秒 | 本のこと
 14億円だったっけ?
債務超過に陥って、瀕死の状態のメガネチェーンを買ってしまった若き経営者の、ドキュメンタリー色の強いフィクション。

そこには、常に資金ショートという倒産手前で右往左往する様が描かれている。
そりゃしんどいわ。


 思うんですけど、そこまでやらなくても、時期を待てばいいじゃんと。
でも、先に商圏を押さえたモン勝ちだからと、無理な出店を繰り返す。
と言いつつ、別の局面では、後から真似をされて、業績が悪化する恐怖も抱えている。

結局は、どんどん前に向いて進むしかない!
と、こういう論理展開ですな。

 私には決して真似の出来ない経営方法、そう感じます。
ま、だから、この程度の経営者でしか無い訳ですが。


 「オンデーズ」って実名?
調べました。
実際に存在する会社なんですね。

海外進出が目覚ましく、国内にもたくさん出店してますが・・・


なんと、四国には一店もありません。
その存在を知らない筈です。

 過日、知人が言いました。
「チューちゃん、日本の経済の中で四国の物流はどのくらいの割合か知っとるで?」と。

私答えました。
「大したことはないやろけんど、10%くらい?」

知人は笑いながらこう言いました。
「なんと、たったの3%なんよ」

私は愕然としました。
そんなちっちゃな器の中の更にちっちゃいちっちゃいとこでアクセクしとんのかい俺はと。


 そんなことから思うに、この主人公、「破天荒フェニックス」などと言いながら、しっかり出店先は選んでるじゃないですか。


 さて、面白いか、面白くないか、で言うと・・・
かなり分厚い本をサラっと読んだのですから、面白かったのでしょう。



 ただ、帯にある、ホリエモンや弘兼憲史さんの激賞ぶりは、どうかな?




最後に、出版元さんに疑問を一点。
メモが手元に無いのでうろ覚えで恐縮ですが、

20ページ7行目?の
「凱旋」は、「街宣」のチェックミスではないでしょうか!?・・・



追記

メモが見つかったので、一つ。
全ページではないのですが、要所要所で、年数を振った横ラインを配し、そのページの時代を表しています。
これ、シュー・ドッグの真似っこなのでしょうか・・・




僕は、「絶対に倒産する」と言われたオンデーズの社長になった。
企業とは、働くとは、仲間とは――。実話をもとにした、傑作エンターテイメントビジネス小説。

2008年2月。小さなデザイン会社を経営している田中修治は、ひとつの賭けに打って出る。それは、誰もが倒産すると言い切ったメガネチェーン「オンデーズ」の買収――。新社長として会社を生まれ変わらせ、世界進出を目指すという壮大な野望に燃える田中だったが、社長就任からわずか3カ月目にして「死刑宣告」を突き付けられる。しかしこれは、この先降りかかる試練の序章にすぎなかった……。
企業とは、働くとは、仲間とは――。実話をもとにした、傑作エンターテイメント小説。




破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)
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