寿司屋として、食を支配しようとする、突出した男ゲソと、六つも年下のゲソに支配されてしまう金森が中心になった物語。
他人をコントロールし、その為には殺人すらも犯してしまうゲソに恐怖、畏敬、そして共感、ひいては憧憬にまで転じてしまうカネの心の変化を通して、人が人に完全に支配されてしまう理不尽さが描かれている。
その、着々と積み重なる過程が痛快だったが、そこから先、頂点に至るまでの描写は端折りすぎではないか?
また、ゲソがやがて恐怖に支配されて、落ちてゆく過程も、まるでジェットコースターのようで、無理やり感が否めない。
でも、面白くなかったか?
と問われれば、興味深く読んだ。
なので、中くらいのオススメ・・・
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