コロボックルの仕業

　着古した衣類や黄ばんだバスタオル。
勿体ないから、私はそいつを雑巾としてカムバックさせる。
特に、レンジ回りの油汚れを拭き取るのに便利。
汚れがひどくなったら、とっとと捨てればいい。

そいつを適当な大きさに切り分けるのに、文房具の鋏を使っていたが、手が痛くなって不便。
そこで、裁ちばさみをポチ。
実に快適になった。
ただ、今のところそいつの登場シーンはそこだけ。
なので、次の出番がやってきた時には、どこに待機させたか分からない。



　時々TVに出てくる太極拳。
ヨガは、私自身がそういうタイプじゃないから気が向かないが、太極拳ならやってみてもいいと。
そこでまた、今度はDVD付きの古本をポチ。
届いたものを手元に置く。
そこが段々雑多になってきたので、片付ける。

「そろそろあれをやってみるか」と思い立った時に「ハテどこに置いた？」



　最近、こういうことが余りに増えた。
いくら探しても見つからない時、私は「それはコロボックルの仕業」だと思うことにしている。
コロボックルがいたずらして隠したのだと。

実際、上の二つはコロボックルが返してくれて、今、手元にある。




　なかなか返してくれないのがこの本だ。
読みたくて取り寄せたのに。
真っ先に読む筈だったのに。

それを超える本が登場したお陰で、またどこかに紛れ込んだ。
なんとなく覚えているのは、行く先々で読もうとして、何かのバッグに入れて持ち歩いていたような・・・

それがいくら探してもない。

　その目次を眺めるにつけ、「絶対勉強になる本だ」という意を強くする。
また買う？

　



　いやいや、コロボックルくん、そろそろ意地悪をやめて、何処に隠したか教えてくれないか！