
婿殿のご両親は既に亡くなっています。
二人の遺骨は生前にお父さんが確保していた米子市営墓地に埋葬されていました。
婿殿の兄弟は二人で、兄は既に亡くなっているのでこの墓を守りするのは非常に困難です。
そこで和尚さんと相談し、菩提寺に造られた永代供養の墓に遺骨を移転することになりました。
白爺も参列して遺骨移転の法要が始まりました。
法要が終わると石屋さんが墓を掘り起し遺骨を菩提寺に運ぶ作業を始めました。
白爺達は、法要の後和尚さんを案内して婿殿の家に行きました。
そして仏壇の魂を除いてもらい位牌だけを東京に持って行く手順を整えました。
市営墓地から移動した遺骨は、石屋さんの手でこの寺に移されました。
この菩提寺は由緒あるお寺で、
後醍醐天皇が隠岐の島に流された時、天皇を慕って隠岐の島に渡ろうとした御姫様がこの地で役人に発見されてしまった。
その時に、お姫様を匿ったうえ出家する覚悟を決めたお姫様の世話をした。
という歴史があるそうです。
この石室が「永代供養墓地」です。
石屋さんは後ろにある扉を開き、石室内の棚に婿殿ご両親の遺骨を納めました。
和尚さんは再び納骨の法要を始めました。
無事にご両親の遺骨は納められたので、これからは菩提寺の和尚さんが永久に慰霊をしてくれるでしょう。
帰りには留守になっている自宅に立ち寄り、娘はお位牌を下げて東京に持って行く用意をしていました。
南無阿弥陀仏!
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