原爆投下・あの日のテニアン

８月6日(広島）８月９日（長崎）は日本に原子爆弾が投下された日です。
今年も再びこの日が来ます。
従って、テニアン島の原爆記録を再投稿します。

（再投稿）

この写真の場所は、「長崎原爆搭載地」なのですが、掘り起こして確認するまでは「広島原爆搭載地」と間違って表示されていました。
この写真は、掘り起こす前の撮影なので間違っています。


今年も原子爆弾が投下された、悲しい８月が巡ってきました。
あの日から６９年の歳月が過ぎているのですが、悲しい日の想い出は生涯忘れることが出来ません。

前にも載せた写真があるかもしれませんが、原爆忌が近づいたので、あらためてあの日のテニアン基地の記録を振り返って見ましょう。

　　　　　　　　　　　　

テニアン島にあった日本海軍第１航空艦隊（１航艦）の司令部も、玉砕して廃墟になっていました。



そして米軍は司令部の場所にＢ２９の巨大な基地を造り、毎日日本本土へ空襲を仕掛けていました。
並んでいる飛行機は、テニアン基地のＢ２９です。（後方の山はサイパン島）

　　　　　　　　　　　　

運命の１９４５年７月２５日。米海軍の巡洋艦インディアナポリスが２個の原子爆弾をテニアン島に運んできました。



巡洋艦から降ろされた原爆は、小さい船で港まで運ばれ島の中央に造られた軍用道路（ブロードウエー）を通って、ハゴイの組立基地まで運ばれました。

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　今の組み立て基地跡です。

　　　(広島に投下された原爆リトルボーイです）
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　（長崎に投下された原爆ファットマンです）

組み立てを完了した原爆は、８月６日（広島）と９日（長崎）にそれぞれＢ２９に積み込まれ日本に投下されました。
いずれも、通常爆弾のＴＮＴに換算すると、20,000トンに相当する破壊力を有すると「ＴＩＮＩＡＮ」の記録に書かれていました。

ＴＮＴの破壊力は書かれていますが、放射能のことは一言も書かれていないのが、白爺には気にかかります。



広島に出撃するエノラ・ゲイは、弾薬庫を開けて原爆の積み込みを待っています。

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　（広島原爆の搭載場所です）


　　　　　（長崎原爆の搭載場所です）

　　　　　　　　　　　　　　　

組み立て基地からこの搭載場所までは、台車で運ばれたようです。
運転をしている人は怖くなかったのでしょうかねー。



搭載場所は深く掘られています。
一旦この中に原爆を入れて、Ｂ２９がこの上をまたいで搭載したのでしょう。

　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今Ｂ２９に積み込まれています。



いよいよ広島に出撃。
出撃を記念して、搭乗兵士が写真を撮っているところです。
この数時間後には、広島の市民が阿鼻叫喚で苦しむのだと、この人たちにも理解は出来なかったのでしょうねー。

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　あえてコメントは付けません。



テニアン基地では、カール・スパッツ大将はじめ司令官達が、北の空を眺めながら広島から帰還するＢ２９を待ち望んでいたようです。

あの時１０日早く終戦を迎えていたら、この写真の記録が無くて済んだのにと思うと、感無量ですねー・・・。

Ｅｍｉｉは、８月６日にテニアン島の収容所内で、「今日アメリカ軍は日本に新型爆弾を落としてきた」と聞いていたそうです。
白爺は、福井県若狭の田舎で小坊主をしながら、「今日舞鶴軍港が空襲にあった」と聞いていました。

戦争で亡くなられた方々のお蔭で　今この平和があるのだとあらためて考え、犠牲となられた方々のご冥福を祈ります。