わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

Enter the Dragon 燃えよドラゴン

2014-01-25 | 映画・ドラマ・本
アチョー!!!
アタタタタタ!私世代なら、これだけで判る。そして私世代の多くはヌンチャクが使える。ブルース・リーの「燃えよドラゴン」ディレクターズ・カット版が図書館にあったので借りてきました。もう40年も前の映画だったんですねぇ… なんか、しみじみしちゃう。

 何度もテレビの洋画劇場で見たはずなのに、部分的に、「あ、この場面、覚えてる!」ってシーンが有るだけで、お話も何も全く記憶から消えてました。音楽や設定が、とっても007映画っぽい。そして、ベルボトムのジーンズに、おっきなアフロ、長いもみあげといった70年代ファッションが興味深い。「考えるな、感じろ」って台詞のオリジナルや、最初のシーンのスパークリング相手が、後の「燃えよデブゴン」、サモ・ハンだったり、出てきて直ぐやられる雑魚二人組がジャッキー・チェンとユン・ピョウだったり。40年後の今だからの、懐古的なお楽しみも有ります。

 この映画では、国際情報局から香港の麻薬王、ハン逮捕の協力を求められたブルース・リー演じる少林寺の高弟、リーが、を倒すために、ハンが自分の要塞島で主催する武道大会に出場し、妹の仇を取ったり、秘密の任務を実行したり、雑魚を倒したり、少林寺の恥であるラスボスのハンを倒したりするのですが、香港、島へ小船で向かう、そこには酒池肉林の館があり、チャイナドレスのセクシー美女達がお酒を運び、わけもなく相撲してたり、曲芸師がいたりと突拍子もない娯楽が展開され、そこで、ヒーローは事情を知る美女に接触し…って、昨年の「007スカイフォール」と同じ?!映画の他の部分は覚えてないのに、ハンがリートカンフー・ファイトしながら、どんどん義手を取り替えていくところは覚えてた。謎。当時の香港の町並みや一般市民、スラム街も映されますが、妙に前時代的で、これって本当かなぁ?って感じ。舞台をエキゾティックな感じにするための作り物じゃないのかな?

 しかし、流石はOne and Onlyのブルース・リー!SFXもCGも全くないのに、キレのある動きは、すごい迫力ですね!ラジオで聞いた(私って、こればっかりw)有名な映画評論家(誰だったかは失念しました)が、ブルース・リーに会った時、リーはとても高価な指輪を彼の掌において、もし自分がこれを奪い取れなかったら君に上げるよ、と言ったそうです。で、手の上に指輪を置いて、ブルースが掠め取る前に掌を閉じ、やった!と思って「じゃ、指輪は頂くよ」と言ったら、リーはニヤニヤしながら、「よく見てご覧」と。で、手を開いたら、なんと指輪はなくて、小銭が乗っかっていたそうな。そんな挿話も、ブルース・リーなら、さもありなん、です。

 彼の存在自身が伝説ですが、彼の死因も未だに謎のまま。ケネディー暗殺とブルース・リーの死因は、20世紀最大の謎に数えられるのではないかと思います。ブルースの息子、ブランドンも、撮影中に何故か紛れ込んでた実弾の入った銃で撃たれて死亡という、不可解な最後を遂げています。この2008年に発売された特別版では、映画の前後に奥さんのイントロダクションとインタビューが入っています。夫と息子に早死されてしまうなんて不運な女性ですが、お嬢さんには娘さんがいるそうで、お孫さんがいるのが、せめてもの慰めかしら。他人ごとながら、お嬢さんには長生きしてあげて欲しいと思ってしまいます。