ついさっきまで降っていた雨が上がり、山に霧がかかっています。
河内長野市にある滝畑ダムです。
人も少なく、静かないいところです。
あれ!?と思って目を凝らすと、崖に顔が彫られています!
地蔵様ですね! よく見るとその右に観音様が!
岩肌に彫られた菩薩像のことは「磨崖仏」というらしいです。
「磨崖仏」は日本のみならず世界中に存在しているのですが、
この滝畑磨崖仏のように、ダムの側というのは少々珍しいケースみたいです。
なんでも大正時代、高野山へと通じていた付近の山道は非常に険しく、たくさんの方が命を落とされたのだとか。
その悲劇に心を痛めた当時の郵便局長であった方が、道中の安全と亡くなられた方の鎮魂のため、
6年の歳月をかけてこの磨崖仏を作り上げたのだそうです。
ダムの周りの道の一角に休憩所のような藤棚が。
いっぱい豆がぶら下がっています。
ふじの実は食べるとおいしいようですが、少し毒があるので、
あまり食べないほうがいいようです。
だから鳥に食べられなくて残っているのかな?