ときどりの鳴く 喫茶店

時や地を巡っての感想を、ひねもす庄次郎は考えつぶやく。歴史や車が好きで、古跡を尋ね、うつつを抜かす。茶店の店主は庄次郎。

柿の実のなる秋

2013-11-01 23:48:07 | 日記

柿の実のなる秋

近くの公園の近く・・・柿の木の葉が色づいていました。

      

柿の実の色を、オレンジと言うか?どうか知りませんが、撓わに実っています。
秋の風物詩に、”すすき”と”柿”は欠かせません。特に柿の色づきは、涼しくなった秋風の中で、何故か心を温めてくれるような気分にしてくれます。

                

                    「柿喰えば鐘が鳴るなり法隆寺」・子規、

と言う句がありますが、子規の随筆「くだもの」の中で、あの鐘の音は、実は東大寺の鐘であることを明かしている。


・・・奈良の宿で、出して貰った柿を食している時、東大寺の鐘が鳴ったそうで、その場で、句の発想が暖められたが、俳句の絵画的な背景には、法隆寺が似合うと思い、翌日に法隆寺を訪ねる予定であった。翌日はあいにくの雨で、結局、法隆寺には行かずに空想で、あの句ができあがった・・・のだそうだ。

子規は、無類の柿好きであったらしい。その中でも、樽柿を好んだという。柿は、甘柿と渋柿に分類され、その渋柿には幾つかの「渋抜き」の方法がある。樽柿は、その中で、酒をまぶして渋を抜く方法。昔、少し酒の残った酒樽に、渋柿をいれて10日間ぐらいすると、酒のアルコールで渋が抜けたということから、樽柿の名がついたという。がしかし、・・・自分はいまだ食したことはない。

信濃の南信地方に、最近急速に”ブランド”化した”市田柿”という干し柿がある。こちらは乾して渋を抜く方法だが、寒暖の差が激しいところで工夫をすると、干し柿の周りに白い粉が吹き出して、和菓子のようになる。・・・これが、市田柿。これを世に送り出したのは、地元の農家ではなく、東京から田舎暮らしに憧れて南信州に帰農したエンジニアらしい。

先日、法事で飯田に行った時、バスの車窓から見た風景は、昔と変わっていた。

林檎の果樹園だったところが、柿の果樹園になっていた。・・・昔は、ほとんどの農家に、2,3本の柿の木があったが、果樹園にはなっていなかった・・・

コメント (1)
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