大山遺跡・たたら(昔の製鉄所)模型 ・・展示・県立歴史博物館(大宮公園内)
・・ 大山遺跡・たたら(昔の製鉄所)模型
・・弥生時代住居・・県立歴史博物館庭に展示
・・弥生時代墓・・県立歴史博物館庭に展示
大山遺跡・たたら(昔の製鉄所)模型
前面に散在するの黒い塊は”鉄滓”だと思われます。
・・大山遺跡から発掘された鉄製品の数々
・・大山遺跡が発掘された県立がんセンター(伊奈町)
・・大山遺跡・発掘調査のあと埋め直されて、遺跡の痕跡はありません。・・看板など案内物は一切ありません。
・・大山遺跡裏手からの遠景撮影・建物はがんセンターの病棟。
大山遺跡
- 読み方:おおやまいせき
- 場所:埼玉県北足立郡伊奈町小室
- 調査期間:平成21年4月21日~平成21年11月30日
- 主な時代:奈良時代・平安時代
埼玉県伊奈町大山遺跡は、JR高崎線上尾駅から東方約3㎞にあります。遺跡は、県立がんセンターの敷地内に広がっており、 原市沼川(はらいちぬまがわ)に面した標高13m前後の台地の西側斜面にあたります。 発掘調査では、今から約1300年前の奈良時代から平安時代にかけての円筒形の製鉄炉(せいてつろ)や できた鉄を加工する鍛冶工房(かじこうぼう)、炉を作るための粘土を採掘した深い穴などが見つかり、 古代鉄生産の様子がわかってきました。
参考:
大山遺跡 | 公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
ここで判明されることは、奈良時代に鉄を造る”たたら師”が存在したこと、出土された遺物から、鉄が製造されたこと、鉄製器は主として農具であること、鉄製器の質は、それほど高くなく、高温で造る玉鋼の質にいたってないことが確認出来ます。しかし、鉄の所有は、力のある豪族の存在を暗示します。鉄の所有は武力を担保します。
この地に、”たたら”があることは、付近は良質の”砂鉄”の採集場があることを示唆します。さらに、砂鉄の選別法の比重選別法が考えられるところから、流水のある川が必要になります。川の存在は、原市沼川しか確認出来ませんが、今では流れのない沼と化した原市沼川は、当時荒川と通じており、流れがあったのではないかと推定できます。
たたらの歴史については、日立金属のホームページが分かりやすいので、参考までに案内します。
参考: