勝手に思うままに 榊原秀光のブログ

日頃 思っていることや感じたことを思うままに書きます。

勝手に思うままに 24

2009-12-03 09:07:12 | 平和
年賀状の整理をしていたら写真入りの年賀状に、昨年はニューヨークシティーマラソン、今年は富士山登頂のはがきを見つけました。
差出人は、沖縄出身 義足のランナー島袋勉さんです。
島袋さんは交通事故で両足を切断、頭にも高次機能障害をおこし、目にも複視という障害がのこった。
事故から3年半後、義足でホノルルマラソンに挑戦する決意をしました。

勝手に思うままに24 あきらめない

「島袋さん運がよかったですね」足を切断した島袋さんに看護婦さんは言った。それほど凄まじい事故であった。
島袋さんは、足がなくなったんだから自分は運が悪いのだとずうっと思っていた。
そんな島袋さんの気持ちを変えたのはお母さんの一言だった、「それだけ痛い思いをして何も学ばなければ、ただの馬鹿だよ。」その後、過酷なリハビリーを経て、義足を使用するようになる。

障害を一生背負っていかなければいけなくなったわけです
皆さんならどんな風に考えますか?想像つかないですよね

島袋さんは、現状を受け入れようと考えたのです。
障害を受け入れる三つのポイント
1.「足があれば」という言葉は使わないでおこう
2.なにごとも足のせいに、障害のせいにしないでおこう
3.障害をかくさないでおこう
つまり裸になった、つらいことが多いのは裸にならないからだと考えたのです。

自分に苦手なことって何だろう?そんなことをいつも考えて、「ものが出来なくなるということは自分の体の状態ではないんだ。出来ないとあきらめたとき出来なくなるのだ」ということに気づいた。

また、人の表情についてもよく見分けがつくようになってきた
それは、人の表情を気にしてみていると「明るい人」「暗い人」がいます。
暗い人は、自分の将来の不安や出来なかったことのいい訳ばかり言っている。
これに比べて明るい人は、将来の夢を語る。
人は、体の状態で落ち込むのではない、暗くなるのではなく、夢をなくした時に人は暗い表情になり、出来ないとあきらめたときに人は暗い表情になるんだ、ということを島袋さんは、同じ病院で生活する人々を見ながら気づきを得ました。
そして、将来の夢としてフルマラソンを思いついたのでした。

義足のランナーはそれまでは何人かいたそうですが、いずれも片足義足でした。両足義足の挑戦ははじめて。無理だ。だめだというそんな意見を押し切り、見事ホノルルマラソンを完走した。

何事によらず、志を立てて事を始めたら、少々うまくいかないとか、失敗したというようなことで簡単に諦めてしまってはいけないと思う。
一度や二度の失敗でくじけたり諦めるというような心弱いことでは、ほんとうに物事を成し遂げていくことはできない。世の中は常に変化し、流動しているものである。一度は失敗し、志を得なくても、それにめげず、辛抱強く地道な努力を重ねていくうちに、周囲の情勢が有利に転換して、新たな道が開けてくるということもあるはずだ。
世に言う失敗の多くは、成功するまでに諦めてしまうところに原因があるように思われる。

最後の最後まで諦めてはいけない。
夢をあきらめない。 私たちに、子供たちに感動と大きな夢を与えてくれた島袋さんに感謝。 拝