世の中にはいい人ばかりはいないです。相当いい人もいるが相当悪い人もいるわけです。ですから、きれいな人、心の清らかな人、そういう人ばかりを世の中に望んでも実際にはなかなかその通りにはなりません。十人いたらその中に必ず美ならざる者も正ならざる者も入ってくる。そういう状態で活動を進めているのが、この広い世の中の姿ではないでしょうか。そこに寛容ということが必要になってきます。力弱き者、力強き者があるならば、両者が互いに包含し合って、そこに総合した共同の力を生み出してゆくものです。その交わる仲間、住む環境により大きく変化していくものではないでしょうか。
勝手に思うままに30 ヨモギと麻
『蓬(よもぎ)、麻中(まちゅう)に生ずれば、たすけずして自ら直し』この意味は、「ヨモギが、麻の中で育てば、手助けしなくても、自然に真っ直ぐに伸びていく」というものです。ヨモギは自然の土手に生えているときは、茎が曲がりねじれていく性質があり、麻は真っ直ぐに天を指して伸びていく性質があります。このヨモギが、麻の畑に生えると、周りの麻が真っ直ぐに伸びていくので、それにつられて、手助けしてやらなくても、自然に真っ直ぐになっていきます。私たちも心の素直な人々の中に入っておれば、たとえ心のひねくれた人でも、心の曲がった人でも、いつの間にか素直な心になっていくでしょう。
『交わる仲間、住む環境というものは、人間にとってまことに大切なものである』と言っている、味わい深い言葉であります。 毛涯章平 著 「ふきのとうの餞別」より
二度とない人生 大切に、丁寧に生きたいものです。
勝手に思うままに30 ヨモギと麻
『蓬(よもぎ)、麻中(まちゅう)に生ずれば、たすけずして自ら直し』この意味は、「ヨモギが、麻の中で育てば、手助けしなくても、自然に真っ直ぐに伸びていく」というものです。ヨモギは自然の土手に生えているときは、茎が曲がりねじれていく性質があり、麻は真っ直ぐに天を指して伸びていく性質があります。このヨモギが、麻の畑に生えると、周りの麻が真っ直ぐに伸びていくので、それにつられて、手助けしてやらなくても、自然に真っ直ぐになっていきます。私たちも心の素直な人々の中に入っておれば、たとえ心のひねくれた人でも、心の曲がった人でも、いつの間にか素直な心になっていくでしょう。
『交わる仲間、住む環境というものは、人間にとってまことに大切なものである』と言っている、味わい深い言葉であります。 毛涯章平 著 「ふきのとうの餞別」より
二度とない人生 大切に、丁寧に生きたいものです。