勝手に思うままに 榊原秀光のブログ

日頃 思っていることや感じたことを思うままに書きます。

冥加に悪い 勝手に思うままに 116

2020-06-20 11:16:27 | 
緊急事態宣言下で外出自粛の中、外食もなかなか行かなくなりました

自宅でごはんという人もたくさんいたと思います。

NHK BSで料理研究家の大原千鶴さんが京都の正月料理のお話 
2016年の再放送? とても素晴らしいお話でした。

勝手に思うままに 116 冥加に悪い

正月用に買った新巻鮭が骨として残るころ、一月二十日に魚のあらを
余すことなく料理を食べる「骨正月」、お正月にお世話になった塩鮭
のあらを捨ててしまってはいけない、「冥加に悪い」と説明。
大原さんのお話は分かりやすく、心に残りました。

冥加(みょうが)とは「もったいない」とちょっとニュアンスは違うよう
で神仏のご加護(助け)を表している言葉で気がつかないうちに授かっ
ている神仏の加護・恩恵、思いがけない幸せという意味

京都では「冥加に悪い」というときは、
物を粗末に扱ってはいけない、そんなことをすると神仏のご加護がうけ
られない、もっと倹約しなさいという意味で使われる。 

ケチなのではなくその根底には例え紙一枚でもそのものが生きていると
考えなさいということを伝えるために不思議な縁で手に入れた品、そこ
に冥加という神仏のご加護や恵みがあって、はじめてその人の努力が実
り、仕事や勉強ができるようになると考え使うようになったのではない
かといわれています。

もし仮に、何かが壊れて捨てなければならなくなった時は、その捨てる物
に感謝の念を持って捨ててこそ、神仏のご加護がうけられるとのことです。

目に見えぬもの(冥)に、守られている(加)ことを忘れてはいけないです。

荒巻鮭の骨に学ぶ 合掌


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