勝手に思うままに 榊原秀光のブログ

日頃 思っていることや感じたことを思うままに書きます。

勝手に思うままに 23

2009-12-02 08:46:04 | 平和
カレンダーが、残り1枚になりました。(早すぎ><)
年賀状の作成をと去年の内容を見て、随分前から勉強している論語の一説を書いたことを思い出しました。
文は「子曰く、巧言令色 鮮(すくな)し仁」
意味は、先生がおっしゃった。自分をよく見せようと、言葉巧みに飾り、顔色や身振りを繕ったりするような者には「仁」すなわち、人を思いやる誠実な心が少ない。 と、2500年以上も前に孔子が語っています。
論語は、とても奥が深く、2500年とは思えない新鮮さがあるのはなぜなんだろうと考えました。
全編を通じて「世のため人のため」という孔子の教えを、語る人が、言う人が希薄なためであると考えます。 そんな考えをみんなが持ったなら、みんな幸せになるだろうな~。どうしたらそんな心になれるのでしょう。

勝手に思うままに23 心のありかた 

 人それぞれに受け入れる心にはいろいろな心があり、仏教では人間の心を十段階に分けている。

・地獄 幸福を感じ取ることのできない世界
・餓鬼 欲望の世界
・畜生 倫理のない世界
・修羅 闘争を好む
・人間 精神的なものを求めるが、まだ物欲の強い世界
・天上 人間以上に精神的なものを求めるが、油断すると地獄に落ちる世界
・声聞 いい人の教えを聞いて近づこうとする世界
・縁覚 何かの機縁で自分から悟る世界
・菩薩 自分が悟り、人をよくしていこうとする世界
・仏 

この十の世界は別々にあるのではなく、ひとりの人間の中にいろいろな心の動きがあるということであります。
そして人間は、その心に合わせた人生を生きる。畏るべきことであります。
心を調え、高めなければならない理由がここにある。 釈迦は「心の師となれ。心を師とせざれ」晩年に残した言葉です。
心には力がある。その力はプラスにもマイナスにも働く。それ故、いにしえの聖賢は心を鍛え、調えることの必要を教えた。

掃除道の鍵山相談役は、見ているものに心が似てくるといいます。きれいなものを見れば「わーきれい」と、さわやかないい顔をする。汚いものを見ると「わーきたない」と、顔が強ばりいやな顔をする。心も全くそのとおりの状態になっていて、汚れたものを見れば心は荒みます。
きれいなものを見れば清々しい気持ちになれます。

幸福な人生をどう生きるか。先達の英知に学ぶ。 拝

勝手に思うままに 22

2009-12-01 09:08:20 | 平和
大井川鉄道にはいまだにSLが客車として走っています。
昨日、紅葉を見がてらSLに乗ってきました。
懐かしい~。 車窓の景色もすばらしく、紅葉も見事でした。
帰りの列車はお座敷列車といって、畳張りの座椅子のある客車に徳をしたような気分でした。 汽笛の音とシュッシュッという機関車の音そしてあの煙。
わたしたちが乗った機関車は昭和15年に作られたもので、なんと69歳にもなるのです。 この旅の途中、旧東海道の石畳があり歩いたのですが、悪い路面、急な坂にすこし歩いて怯んでしまいました。 しかし69歳のSLは外観は古そうですが、足回りは整備されていてピッカピカ(写真)、なんなく坂を上ってしまいます。SLに乗って山を眺めていると時代がタイムスリップしたようなそんな体験が出来たことと、歴史の継承の大切さ、歴史からの学びの大切さに気づきをいただきました。そんな歴史に学ぶお話をすこし・・・ 

勝手に思うままに22 古を似って鏡とす 

 唐時代を父親と一緒に力をあわせてつくり上げた太宗・李世民は、「古を以って鏡となさば、興替を見るべし。人を以って鏡となさば、得失を知るべし」という名言を残しています。

 昔の歴史を鏡として、これをいまにして映してみれば、栄枯盛衰や治乱興亡などの因果関係を明確に知ることが出来るといっているのです。自動車生産台数世界一になったトヨタの志ある方々は、佐吉や喜一郎の因窮を思い、おそらく歴史を鏡として、戦後の倒産の危機を乗り切ったものと思います。「人を以って鏡となさば」とありますが、トヨタでは、その人こそ豊田佐吉であり、豊田喜一郎なのです。何かあれば、この二人を鏡とする強さがトヨタにはあります。二人が判断基準になり、私心のずれを少なくしているように思います。優れた人物を敬う気持ち、必死に世のため人のために生きた人物を鏡とすれば、自分の考えや行いの是か非かが自然にわかるということできる人は強い。
 そこで私は、坂の上の雲 全巻読破めざして 始動 ^^;