四苦八苦奮闘記

日常、アート、僕の奮闘劇、思うことなど。

たまには真面目に

2007年10月25日 01時16分39秒 | Weblog
学力テスト:知識の活用力問う問題の平均正答率は6?7割
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071025k0000m040050000c.html

時事通信、読売、毎日とあって毎日が読みやすかったので、毎日の記事を使います。


えーと、これってさ、僕の考え方が間違ってなければ、子どもがどーこーを調べることがメインじゃなくて、43年の改訂や教育改正を経てどれくらい変わったか、を見る為の調査だよね?

ポイントは子どもの学力が上がったか、下がったか、ではなく、今までの教育がどういう所為かを見せたかだよね?


そうすると、僕はこのニュースからは「あんまり変わってない」という印象しかないんだけど、それはどうなんだろうか?
前のテストとの比較がないからわかり難いけど。
っていうか、ここで過去の数値と比べないとゆとり教育の成果がわからなくないですかね? いいの?

まぁ、43年ぶりの調査の成果としてわかったのは日本全体の教育格差がかなり狭まったと言うことだよね、きっと。
それは評価していい所だと思う。
ここでいう公教育に格差がない、っていうのは子どもに与える教育の質や機会としての格差のはずだから、それはいいことなんではないだろーか。
ただ、渡海紀三朗文科相の
「ほとんどの都道府県がそれほどばらついていない傾向だったので、(義務教育としての)公教育は保障されているという感想だ。日本全国を見れば、まだ差のあるところがあると思うので、今後もできるだけ教育の格差が出ないよう努力する」
っていうコメントはもうちょい欲しかった気がする。
折角、今の教育方針が『生きる力』とか『考える力』とか所謂、『生きていく為の応用力・対応力』みたいなものを重視しているんだから、そこをもっと皆にわかりやすいように言えば良いのになぁ、、、と思いました。


教育学を学んで気付いたことだけど、多分、僕等のように教育学を学ぶ機会がない人には『ゆとり教育』とか『生涯学習教育』とか『生きる力』とかの言葉だけが一人歩きしてて、差してる言葉の意味とかよくわからないままいる人が多いんじゃないかなぁ?

だって、当たり前だけど、ニュース日記書いてる人とかでも「違う意味でとってるんじゃないかな?」って言う人多いし。

何で勘違いが当たり前って言うかって言うと、教育学部の学生でさえもちゃんと認識している人って少ないから。
何となくわかってても、説明を正確に分かりやすく出来る人とかはこの時期の3年生まで凄く少ないと思います。

この手の教育に関するニュース報道でも「あれ? これは受け取り方が違うんじゃないか?」って思うことが時々あるし、用語の説明なんて毎回毎回載せてたらお金かかって、ページ数いっぱいになって、めちゃくちゃになるから無理だろうけど、用語がわからなかったら解読出来るわけないですよ。

ここら辺は英文の和訳と似たようなものかな。
正しい知識を持つって大変だぁねぇ(人ごと)

まぁ、個人的な感想としますと、
基礎の知識は減ってる部分があるから、そこまで評価する気はないけど、基礎力は守れているみたい。
つまり、世の教員と教育課程は『基礎力』をつけるところまでは今までのやり方で十分だけど、その基礎をもとにした『応用力』をつける所に問題があるとそう言うことだよね。
さぁ、さて、応用力つける為に次は何を持ち出してくるのでしょ?

ここいらで一発、美術の時間とか実技系の時間増えないかなー(ソレは単なる願望)