霜が朝日を浴びて光る朝、最低気温はー2.0℃と冷え込んだ晴天の奈良です。
陽射しを浴びて最高気温は11.5℃迄上がり、サンルームはポカポカ陽気に。
でも金曜日から3日間、雨マークなのに気温は15℃以上にも。この原因は
偏西風の蛇行で、今冬のヨーロッパの記録的な温暖化もこれが原因で、巡り
日本にもその暖かさがきたようだ。
13時、8.5℃、42%
NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はラン科の「コチョウラン・胡蝶蘭」
東南アジア原産のコチョウラン属またはファレノプシス属の着生ランです。
栄養を蓄えるバルブをもたず、肉厚の大きな葉の中に水分や養分をためて
成長する。白色の花が好まれるも、赤色、ピンク色、黄色、紫色や複色も。
「ファレノプシス」とも呼ばれ、和名の胡蝶蘭は蝶が舞うような花を咲かせる
ことからで、花言葉も蝶が舞うことから「幸福が飛んでくる」と。
さて先日の初釜の話、上和菓子は「菱葩餅・ひしはなびらもち」で、通称は
「花びら餅」といい、初釜に欠かせない和菓子で、連れ合いのお手製です。
半月の形で蜜ごぼうと白味噌餡をピンク色の求肥を、白色の求肥で包めば、
半円を描く白餅からほんのりと透けて見える桃色が、春を告げる梅の花に見
立てて「花びら餅」という美しい名前になっている。
菱葩餅の元は平安時代宮中の「菱葩(ひしはなびら)」、長寿を願う「歯固め」
の行事とが儀式化の過程で生まれ、ごぼうは押鮎(押年魚)、味噌と餅は雑煮
の意味をもち、600年の歴史を重ねていた。
この菱葩を幕末・明治初年の裏千家「玄々斎宗匠(げんげんさいそうしょう)」
が宮中で頂いたことがきっかけに、菱葩を1月に行われる茶席「初釜」で、
使わせてもらえないかと宮中に申し入れれば、許可を得られた。
このことを明治になっても京都に残る室町時代創業「御粽司 川端道喜」に
製作を依頼され、道喜は試行錯誤の末、菱葩を茶席に合うサイズに変え、
餅に甘味を付けた「花びら餅」に仕上げられた。
明治以降、この花びら餅は初釜に欠かせない菓子になっている。
一つの菓子にも、平安時代から受け継がれた伝統が練り込まれており、
先人の知恵に感謝です。