カメラを片手に

ならまちの御霊神社に

昨夕からの荒れた天候(雨量30㎜ほど)が収まり、曇り空の朝は12.0℃と
暖かく、時折陽射しもあり、最高気温は昼前の15.0℃に。
昼過ぎには一時雲が覆うも、なぜか暖房なしでも過ごせる日中になった。
      13時、13.8℃、50%

さて1894年のこの日、松下電器産業(パナソニック)創業者で「経営の神様」と
呼ばれた「松下幸之助」の生誕日で、生誕130年になります。 

和歌山県生まれ、9歳で単身大阪に出られ、火鉢店、自転車店に奉公ののち、
大阪電灯(現関西電力)に勤務された。
23歳で松下電気器具製作所(現在のパナソニックグループ)を創業し、一代
で世界的企業に育てあげることに。
終戦直後の混乱の最中、1946年に”Peace and Happiness through Prosperity 
=繁栄を通じて平和と幸福を”という願いをこめ「PHP研究所」を創設され、
倫理教育や出版活動に乗り出された。

晩年には「松下政経塾」を立ち上げ、政治家の育成にも意を注がれ、現在では
幸之助イズムを有する与野党問わず多数の政治家が、第一線で活躍中です。

「生命が尽きる瞬間までなすべきことをなしつつ生きていきたい」
人生を生き切る!」という名言を遺され94歳で亡くなられている。

なおPHP研究所では「松下幸之助生誕130年」のHPが開設されている。
      PHP研究所より拝借

昭和から平成にかけ活躍された名経営者たちが鬼門に入り、新たなイズムを
持つ経営者、是非とも出てきてほしいものですね。

奈良市飛鳥公民館の講座「飛鳥お宝さんぽ」に行ってきました。
当ブログ「奈良町の南都十輪院に」を出て、歩けば奈良町の典型的な町屋
梅尾畳本店」と看板がかかる。でもお店は紀寺町210-4 にあるようです。
      

町屋の特徴は、間口が狭く、奥行きが深い造りで、正面は格子戸があり、その
格子には日射しや風量の調節、外から中の様子が見えにくいなど役割がある。
そして主屋(三室一列型・通り庭・つし二階)、中庭、離れ、蔵がある。

ならまちでも規模の大きな町屋、現存する表通り造りの古例で、登録有形文化
財「木奥家住宅主屋」です。四つの出格子を構え、庇上は黒漆喰壁に虫籠窓も
NHKテレビ「鹿男あをによし」で下宿で用いられ、元は奈良晒の問屋で、
1800年前後に増築を重ねている。 


数分で「御霊神社」です。この辺り奈良時代には元興寺の寺域、近くには
南大門があり、御霊を慰める御霊会が催されていた。現在はならまちを中心に
広く信仰を集めている。
小学生の社会見学に出くわしました。
      

左右の狛犬には、足止め祈願「縁結び、商売繁盛」で紅い紐が巻き付けられる
由来は江戸時代、家出人や悪所通いの足が止まるようにとの願いや、ならまち
では子供が神隠しにあわないようにと狛犬の足に紐を結んでいたことからで、
今では「恋人とこれからも一緒にいられますように」や「客足が遠のきません
ように」などの願いが込められるようになりました。  
      

第五十代 桓武天皇 勅願社、。御祭神の井上内親王は人皇第四十九代光仁天皇の
皇后で聖武天皇の皇女にて称徳天皇の異母姉で、772年天皇を呪詛したと疑い
をかけられ他戸親王ともども775年に薨去されました。
御霊信仰は、無実の罪を着せられて非業の死を遂げた人の怨みの心が怨霊とな
って災いを起こすと恐れ、丁重にお祀りすれば御霊となり守護してくれる神に
なるという風に考えるようになり、これが御霊会の始まりです。
最初の御霊会は863年、悲運に亡くなられた早良親王、伊予親王、藤原吉子、
観察使、橘逸勢、文屋宮田麻呂ら六所の御霊を祀られた。
また奈良の南の出入口は三つの街道で、疫病の侵入を防ぐための御霊会を営む
上つ道に早良親王を祀る崇道天皇社、中つ道に井上皇后を祀る井上御霊社(当社
の始まり)、下つ道に他戸親王を祀る他戸御霊社が造営された。 
1451年の土一揆でその井上御霊社も焼失し、その後この御霊神社がある現在の
地に遷座され、元興寺の鎮守社としての役割も持ち、広く信仰された。 
      
鳥居をくぐり、右側には手水舎と社務所がある。

反対側にはえんむすびの提灯がかかる出世稲荷社(京都の出世稲荷のご分霊)
 と祓戸社がある。

    
御本殿に井上皇后、他戸親王の神霊二座、東側社殿に早良親王、藤原広嗣、
藤原大夫人の神霊三座、西側社殿に伊予親王、橘逸勢、文屋宮田麿の神霊三座
をお祀りし、あわせて八所御霊大神と申される。


老いも若きも御霊神社参りなさいませんか。

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