爽やかな秋の朝、最低気温は10.5℃で、柔らかな陽差しで包まれており、
午後2時半頃には気温計は23.1℃を指していた。
でも明日昼過ぎから小雨になるようだ。

昨日の午後3時過ぎ、30分以上続いた雹を伴った大粒の雨には驚きましたね。
小庭の小さな畑、ダイコンなどの野菜も少しやられたようです。
芽が出たばかりの、ホウレンソウ、ミズナなどリカバリーにどうしましょう。

さて今日10月26日は「柿の日」、全国果樹研究連合会が2005年に制定されて
おり、1895年のこの日に俳人「正岡子規」が詠んだ有名な句に因む。
『柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」子規
「法隆寺の茶店に憩ひて」 と言う前書きがあるのですが、脊椎カリエスの症状
に苦しみながらの奈良の旅、法隆寺に滞在した10月26日は雨だったようで、
実はその前夜、奈良の宿「対山樓角定」に4日間滞在した最後の夜、午後8時頃
柿を食べながら聞いた東大寺の鐘の音に、焦点を当て詠んだ句が元とも?。
『秋暮るる 奈良の旅籠や 柿の味』子規
「対山樓角定」の跡地、現在天平俱楽部で東側「子規の庭」にその句碑がある

この句の設定を法隆寺の近くの茶店に変えて「柿食えば」の句を詠んだのでは
と考えられている。
このことは正岡子規の随筆「くだもの」に、
" やがて柿はむけた。余は其を食ふてゐると彼は更に他の柿をむいてゐる。
柿も旨い、場所もいい。余はうっとりとしてゐるとボーンといふ釣鐘の音
がひとつ聞こえた。彼女は初夜が鳴るといふて尚柿をむき続けてゐる。
余には此初夜といふのが非常に珍しく面白かったのである。
あれはどこの鐘かと聞くと、東大寺の大釣鐘が初夜を打つのであるといふ"
さらに「海南新聞」 に同時に掲載された夏目漱石の句
「鐘撞けば 銀杏散るなり 建長寺」漱石
を参考にしたのではないかと考える人もいる。
*実は2021年の今日にも、ブログ「柿の日、子規の句は」でふれた。
柿も種類は沢山あるが、明治中期では甘柿の原種「御所柿」と考えられている
御所柿は「五所柿」、「やまとがき」や「ひらがき」などとも呼ばれ、江戸
時代初期に大和国御所町で、褐班(ゴマ)がなく樹上で自然に甘くなる完全甘柿
が突然変異によって生まれたもの。
小ぶりで環境の変化などで落果しやすく、栽培が難しい品種らしい。

連れ合いは無類の柿好きで、「刀根早生柿」が一箱もある。「平核無柿・ひら
たねなしがき」との鑑別は難しいようだが、どちらも渋抜きが必要です。

11月に入れば甘柿王様、早生の「富有柿」が出始め「富有柿」のシーズンに。
10月18日に、奈良県生駒市の高山地区の茶筅屋さん連れ合いのお供で行く。
国内産のシェア(占有率)約9割を誇る茶筅の産地で、冬季は茶筅の材料、
竹の寒ざらしの冬景色は有名ですね。


でも今の高山の里は秋たけなわ、たわわに実る柿ですかね。

どの家庭にも植えられていた。
