カメラを片手に

ハスの花

今朝5時前にシャッターが開き、開けていた窓から少し爽やかな空気が入る
が、最低気温は25.8℃と熱帯夜になった奈良です。
日差しが厳しく、昼には35度を超える猛暑日となり、まだまだ気温が上がり
37℃にもなる予報。
      11時、33.6℃、52%

熱中症警戒アラート(熱さ指数1以上)の危険、近畿では奈良県だけ発令中だが、
明日が問題で、福島県以南の都道府県に発令と
      24日の危険アラート

さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はスイレン科の「ハス・蓮
インド原産の多年性水生植物とされるが、植物のなかで最も古いもののひとつ
およそ1億4000万年前中生代白亜紀の葉の化石が、ポルトガル、アメリカ、
カナダ各地から発見。
日本において、2000年以上前の遺跡から古代のハスの実から発芽・開花した
古代ハスで、一例は「大賀ハス」など

文献では古事記、460年頃(太安万呂712年)に、河内日下江の花ハチスの記述
このように古くは「ハチス」と呼ばれたのは、花托の形状を蜂の巣に見立て、
その後転訛して和名のハスになったとされる。
      

また万葉集には4首詠まれ、
巻十六 3826番 長忌寸意吉麿(ながのいみきおきまろ)
原)『蓮葉者 如是許曽有物 意吉麻呂之 家在物者 宇毛乃葉尓有之
詠)「蓮葉(はちすば)は かくこそあるもの意吉麿(おきまろ)が 
                家なるものは 芋(うも)の葉にあらし」
意)蓮の葉とはこのようにこそあるもの。
            意吉麿の家にある蓮の葉は芋の葉のようです

 *奈良橿原市の藤原京跡、大極殿跡の南東に約3,000㎡の蓮ゾーンがあり、
  唐招提寺蓮・大賀蓮などの11種類の蓮が植栽されている。
  長男が見物に日曜日の朝早くから行けば、カメラを持たれた方が多数、
  目当てのハスが満開だと長男がスマホを見せてくれた。
      橿原市HPより

別名は「水芙蓉・すいふよう、みずふよう」「芙蓉」、「不語仙・ふごせん」、
「池見草・いけみぐさ」などで、中国名は「蓮」と。

なお地下茎は「蓮根」(れんこん、はすね)で食用になる。
早朝に咲き、昼には閉じる 3~4日間咲き、最後は閉じることなく散っていく 
花言葉は「清らかな心」
      

もう一首 第十六巻 3837番 作者不明
原)『久堅之 雨毛落奴可 蓮荷尓 渟在水乃 玉似有将見
詠)「ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に 溜(た)まれる水の 玉に似たる見む」
意)雨が降らないでしょうかね。蓮の葉にたまった水が玉のようになるのを
  見たいと思います。
      

さて1904年のこの日、詩人・評論家「松岡荒村(こうそん)」の25歳の忌日。
熊本県生まれで、本名悟。早稲田大学入学し、安部磯雄を会長とする社会主義
協会に入り、社会主義的詩人、評論家として革命的浪漫主義文学の道を切り開
いていこうとしたが結核のため夭折した。
遺著『荒村遺稿』は「君が代」批判を載せたため発禁処分となる。
天皇制批判を含む思想ゆえに戦前はほとんど埋もれていたが、戦後再評価され
伝記が出版されている。詩に「三つの聲」「月けぶる上の歌」 
      

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