なにぃぃぃ、真昼間に川中島の下1に列車が入るだとぉぉぉ!!!ってなったかどうかは知らないけど、これは川中島の駅に行かねばというのは私にとっては必然的な動きだった
川中島の駅には、ときどきレール輸送の臨時列車が来る
これは川中島にレールを取り卸す施設があるからで、チキはここで切り離されて、後でモーターカーが迎えに来るという段取り
このレール輸送、川中島の到着はほとんどが夜間や早朝帯だったはずなのだ
理由は分からないが、今回は真昼間の設定
姨捨で撮ってから、桑ノ原信号所での待避時間を持っていることから、先行が可能だった
桑ノ原信号所にちょろっと立ち寄って、急ぐほどでもないくらいに余裕を持って川中島に先行する
車を停めて、機材を担いで外に出る
暑い、暑すぎる、そして殺人的な太陽光線
太陽がまぶしくって上を向いて歩きたくない
乾ききったアスファルトの上に自分の汗が落ちてシミを作るのを見ながら、線路に近づいていく
ホーム上には、既に車掌の一団が準備をしていた
車掌が無線機を肩から下げて通話している様子が見える
指令所との無線機通話テストと共に、運転状況の確認などが交わされている
「無線機通話テスト、感明いかが?どうぞ」 「感度明瞭度共に良好 〇〇列車の到着予定時刻は◇◇時頃を見込んでいます、どうぞ」 といった感じだ
先日の記事の通り、篠ノ井線内は若干の遅れを持って回っているため、レール輸送列車の到着も若干遅れることになりそうだ
指令への通話テストと確認後、下り1番の方に車掌の一団がやってくる
そして、下1に渡ってきてからすぐに停止位置をこの辺にするといったような打ち合わせが一団の中でなされるのではと期待していた
私は川中島下1に列車が入ってくるのを撮るのも見るのも初めてであるから、以前の経験上という判断材料も持ち合わせていない
そのため、線路に取り付いたらすぐに停止位置をここら辺にするといったようなやり取りをしているのを観察できればと思っていた
すると、案の定、旗を持った本務を初めとした一団の数人が線路を指して「ここで」といった雰囲気を出している
その位置なら撮るのにも大丈夫そうだと、一安心
あまりに奥だとか手前じゃなくて良かった
位置を確認して、一団は日陰に逃げる
列車到着までまだ時間がありそうだ
私もたまらず日陰に逃げる
一団が動き始めたのを見て、私も線路脇へと
陽炎の向こうから葡萄色の機関車が現れた
車掌さんの後ろ手には白旗が!
白旗振ったぁぁぁ!
停止位置はここだぁぁぁ!(停止位置指示合図)
(停止位置指示合図) 昼間 白色旗を左右に動かして、列車が相当の距離に達したとき、これを高く掲げる
すぐさま分割開始
足踏みでブレーキかけて
ホース外して連結器外して
ちょい前~
何故か車掌さんは機関車に乗り込んで便乗
川中島
貨車が外れて、出発時刻を待つのみ
下1の出発信号機が進行信号を現示する
これ、この出発信号機が、進行を指示する信号を現示するのが見たくて川中島に来たんだ
何しろ定期列車で見ることがないこの信号の現示であるから、こういう機会でもないと見ることができない
システムのダウンサイジングや効率化・省力化が必要な中で、不必要となった線路が使用停止や剥がされていくことは避けられない
線路はすでになくその跡が残っているのみであったり、線路は残っていても信号機に白い棒っきれで×印が付けられていたり、信号機自体が明後日の方向を向いているような駅を見る度に、かつてこの線路はどのような取扱いで使われていたのだろうと、往時の様子を想像したり、ネットで当時の写真を見つけては臍を噛む思いをするものだ
だから何だと言われればそれまでだが、こうして列車が入って信号が出ることで線路が生きていることを実感できる(体が二つあれば場内信号機も撮りたかった)
まぁ、マニアですから。。。
単機となった列車は、ピーッとホイッスルも高らかに走り去っていった