トライアル ラン
とある直線
”細々”(こまごま)した線路が縫うようなイメージの長電でも、長い直線がある区間
長野らしいリンゴ畑・果樹畑の木々の間を一直線に縦断している
長野らしいけど、山が遠くて、どこか長野らしくない感じが好きでもあるこの直線である
快晴ならば、背景に北アルプスの峰々が連なる景色ながら、この日も山の方は夏らしい雲が出ている
高い太陽、夏光線、銀色電車がより映えない条件の中、どう撮ろうかってうろうろする
切り通しの斜面に登って、撮れないかとうろつく
夏の光線はジリジリと肌を焼く感覚があり、額の汗が止まらない
好きな直線が見通せる程度の高さで、カメラを構える 高けりゃいいってもんでもない
カメラを縦に構えてみれば、山の上に浮かぶ雲も入る、夏らしい
線路を挟んで太陽がある、つまりは列車の側面は影になる
しかし、そこは夏の光線だ
順光側で撮っても、夏光線のコントラスト
むしろ、側面が影になってくれる方が鯨電車の顔が締まるんじゃないかっていう考えを持つのが、鉄オタらしいこじつけ
まったくもって季節感の無い感じですが、一か月くらい前の風景
雲がなければ北信五岳、この日は斑尾山だけおはようございます
農家の老夫婦が二人で田んぼの苗を整えていたり
ギラリと夏の朝日を反射する鯨電車
少し視点を変えると、至極簡素な駅に見える、いつもの駅
40‰を登ってくる電車と、高社山と
梅雨の合間に広がる青空は、とりわけ夏らしく、そして青く見えるときがある
開けた所が少ないイメージの電鉄でも、空いっぱい入れたくなって
夕焼けの空、珍しい模様の雲があって面白いなぁなんて思いながら、列車を待つ
まぁ、えてして、そういう面白い雲の時には列車は来ないんですけど
いざ、通過って段になると、雲が引ける
空の青さに、雲がすこしピンクのアクセント