マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

3D効果を試してみる

2011-03-08 23:40:16 | Weblog
ようやくとI2Cの通信不具合が解消できたので、CODEC(TLV320AIC3253)が売り文句にしている機能のひとつを試してみました。

その機能とは3D効果音です。TIはTLV320AIC3253のデモ用に評価ボードを販売しており、そのボードで動作するデモソフトも用意しています。デモソフトを実際に動作させるためには、評価ボードが必要なわけですが、試しにインストールしてみたところボード無しでも立ち上げることだけはできました。



機能デモのひとつにある3D効果を選択するとスライダーが表示され、これを操作することで3D効果の調節が可能になっています。



曲の再生中にCODECのレジスタを操作することで、3D効果の度合いを動的に変更することが可能です。GUIを用意するのは無理にしても、効果の度合いを段階的に変更する程度なら簡単にできるだろうと考えてやってみました。概要は次のとおりです。
  • まずDACの動作モードとしてPRB_P23を選択。DACの動作モードとしては、あらかじめ構成が決められたPRB_P1~PRB_P25の25種類とminiDSPのプログラムを使用するモードの合計26種類が選択可能です。どのモードを選択するかによって、実現される機能と消費電力が変化します。今回は3D効果をサポートしているモードからPRB_P23を選択。
  • 3D効果の度合いは、DACの係数レジスタC32の値を変更することで制御できます。設定可能な値の範囲は0x800000~0x7FFFFFとなっていますが、デモの画面内容から推察する限りでは、有効なのは0x0~0x7FFFFFのように見受けられます。

実際にコマンドでレジスタを段階的に変更してみた様子がコレ↓です。CODECの初期化時にPRB_P23を選択して初期化をおこない、3deffectコマンドで係数を7秒間隔で変化させています。



曲にもよりますが、確かに音に広がりが出てきます。最後に効果無しの初期状態に戻ると、急に音が萎えてしまったような印象を受けてしまうくらいです。