きのうの記事でiWRAP 4.0.0を載せたWT32とiOS5とをAVRCP接続すると、問題が発生することを報告しました。わたしとしては、iPadがAVRCPで曲情報を出せるようになるのを楽しみにしていたので、この機能を活かせないのが残念なことはもちろん、トラ技の記事でiPadやiPhoneとも接続できることを紹介しているので、WCA-009を購入していただいた方にご迷惑をおかけしかねない大問題です。早速、Bluegigaのサポートに問いあわせたところ、昨夜返答がありました。
iOS5は正式リリース以前にβの期間もあったようですから、Bluegigaでは以前からこの問題を把握していたものと思われます。返答ではこの問題に対処した最新のβ版ファームを知らせてくれました。現行の正式リリースは iWRAP 4.0.0 build 317ですが、提供されたのは次のように4.1.0 build 440でした。

このファームを使うことで、メデタクiPadからの曲情報をBlueSAM上で表示できるようになりました。iPadで手軽にデモできるようになるので、個人的には非常に便利で嬉しいです。

きょうは、この機会にWT32のファームウェア更新手順について簡単に説明しておこうと思います。詳細については、Bluegigaから「Firmware Updates User Guide」という資料が出ています。以後の説明は、この資料に基づく簡単なまとめです。
接続方法
ファームのアップデートをおこなうには、ホストとなるマシン(通常Windows)と接続する必要があります。WT32側のピンとしては、SPIあるいはUARTを用いることができます。SPIを使うのが最も安定的であるとされていますが、これをWindowsマシンと直接つなぐことはできませんのでLPTポートとの接続できる変換ボードを介して接続する必要が生じます。このボードを買ったり自作したりするのも面倒なので、アマチュアとしてはUARTの方を使うことになるでしょう。本ブログで紹介したようなボードをひとつ用意しておけば、USBでPCと接続できるのでファームウェア更新にも利用できます。
更新ツール
ファーム更新ツールとしては、CSRからBlueFlashやDFUWizardが提供されていますが、BluegigaがファームウェアとともにSerialDFUというツールを提供しておりUART経由での更新に利用することができますので、これを使うのがオススメです。今回も提供されたβファームの中にこのツールが含まれていましたので、このツールの使い方を簡単に紹介しておきます。
WCA-009を購入していただいた方には、紹介したファームをメールで送付するなり、ダウンロードURLを連絡するなりの対応が可能です。β版であることを承知でご利用になりたい方は、ご面倒ですが一度メールにて連絡いただけませんでしょうか?
iOS5は正式リリース以前にβの期間もあったようですから、Bluegigaでは以前からこの問題を把握していたものと思われます。返答ではこの問題に対処した最新のβ版ファームを知らせてくれました。現行の正式リリースは iWRAP 4.0.0 build 317ですが、提供されたのは次のように4.1.0 build 440でした。

このファームを使うことで、メデタクiPadからの曲情報をBlueSAM上で表示できるようになりました。iPadで手軽にデモできるようになるので、個人的には非常に便利で嬉しいです。

きょうは、この機会にWT32のファームウェア更新手順について簡単に説明しておこうと思います。詳細については、Bluegigaから「Firmware Updates User Guide」という資料が出ています。以後の説明は、この資料に基づく簡単なまとめです。
接続方法
ファームのアップデートをおこなうには、ホストとなるマシン(通常Windows)と接続する必要があります。WT32側のピンとしては、SPIあるいはUARTを用いることができます。SPIを使うのが最も安定的であるとされていますが、これをWindowsマシンと直接つなぐことはできませんのでLPTポートとの接続できる変換ボードを介して接続する必要が生じます。このボードを買ったり自作したりするのも面倒なので、アマチュアとしてはUARTの方を使うことになるでしょう。本ブログで紹介したようなボードをひとつ用意しておけば、USBでPCと接続できるのでファームウェア更新にも利用できます。
更新ツール
ファーム更新ツールとしては、CSRからBlueFlashやDFUWizardが提供されていますが、BluegigaがファームウェアとともにSerialDFUというツールを提供しておりUART経由での更新に利用することができますので、これを使うのがオススメです。今回も提供されたβファームの中にこのツールが含まれていましたので、このツールの使い方を簡単に紹介しておきます。
- Serial DFUのフォルダの中にあるDFUToolGUIを実行して、WT32のつながっているCOMポートを指定します。
BCSP settingsはファームの更新時に使う通信条件の設定ですが、通常は設定を変更しなくてもいいはずです。iWRAP settingsの方も提示される値がディフォルトですが、SET CONTROL BAUDコマンドを使って変更した場合には、その速度を指定します。Command iWRAPはチェックしておきます。これにより、ツールがiWRAPコマンドを出して実際にダウンロードで使用するBCSPのモードに自動的に遷移してくれます。
- WT32をつなげた状態で、
Get Device type
ボタンを押すと、接続を確認することができます。
- 接続が確認できたら、更新するファームウェアのファイルを指定します。dfuの拡張子がついたファイルがダウンロードに使うファイルです。
- Updateボタンを押すと、ダウンロードが始まります。
- 無事に更新が完了すると、次のような表示が現れます。WT32をリセットすれば、新しいファームが立ち上がります。
WCA-009を購入していただいた方には、紹介したファームをメールで送付するなり、ダウンロードURLを連絡するなりの対応が可能です。β版であることを承知でご利用になりたい方は、ご面倒ですが一度メールにて連絡いただけませんでしょうか?