マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

TRF7970A

2014-03-08 14:56:09 | Weblog
RF430CL330Hを使うことでNFCからBluetoothへのHandoverはできるものの、OOBを使ってのSSP接続はできたとしても面倒そうなことがわかってきました。RF430CL330Hのようなタグ機能だけのデバイスは、使うのはとっても簡単なのですが、それに伴う限界があるということですね。まずは、NFCのデータフォーマットであるNDEFについての理解が深まったのは収穫でした。簡単にデータの書き換えができて、それなりの容量(3kB)もあるので、URLやメールアドレスのような1行だけの情報だけでなく、ちょっとしたファイルや文書の配布に応用することもできそうです。



そうは言っても、「やはりOOBを使ってのSSP接続には挑戦してみたい」。と、いうわけで今度はTIのトランシーバーチップTRF7970Aを使ったDLP-7970ABPを買ってみました。こちらは、NFCの Reader/Writerとしても使えるものです。このテの製品としては、Arduino用のNFCシールドが入手しやすそうですが、タグ側と合わせてDLP Designの製品を使ってみることにしました。




右側がRF430CL330Hのタグで、左側がTRF7970AのReader/Writerです。どちらもTIのBooster Packなんですが、想定しているMCUが異なるせいなのか、ピン配置がちょっと違うようです。はなから、MSP430とかを使うつもりは無いわたしにとっては、SPIでつなぐことさせできればいいことなんですが。

タグチップの方はISO1443Bのタグにしか対応していなかったのですが、TRF7970AはType AのタグやFelicaにも対応することができるようです。しかし、そのためにはレジスタを変更して必要な読み書きの手順を踏んで処理するソフトウェアが必要となります。そこで今回は、使い慣れたSAM3Sをつかって動作実験をおこなうことにしました。