マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

J-link Software V5.00

2015-06-12 15:17:58 | Weblog
J-LinkのソフトウェアがV5.00にバージョンアップ。どうやらJ-Flash SPIというJTAGでのSPIフラッシュ書き込みツールが新たに追加されたことが大きな特徴のようなのですが、その影響もあってかこの3日ほど続けざまに修正リリースがだされて、本日現在で5.00cになっています。

J-Flash SPIの機能もいずれ機会があれば試してみたいと思いますが、V5.00のリリースノートを眺めているとちょっとした発見があるので楽しめます。J-Linkのような開発ツールは、新たなチップの提供開始と同時にそのチップへの対応が求められますので、当然ながらSEGGERのような大手にはあらかじめ半導体ベンダーからサンプルが提供されて開発が進められます。今回のリリースのでもそのいったんを伺うことができ、まだ正式リリースされていないデバイスの名前をいくつか見つけることができます。
  • DLL/J-Flash: Added flash programming support for Freescale MK80FN256 devices.
    KinetisのKシリーズに新たなクラスが加わるということですな。番号からは最上位機種に見えますが、フラッシュサーズは256Kと小さめ。
  • Firmware: JLink-OB-SAM3U128-mbedBTL-NordicSemi: Updated MSD files for new nRF52 based boards
    nRF52はNordicから来週正式発表となる新BLEデバイスですね。その開発ボード上にSAM3U128を使ったオンボードJTAGを提供していることがわかります。MSDでファイル更新できるってことでしょうか。

JLinkを実際に起動してみて device ?コマンドを実行することでサポートしているデバイス一覧を表示することができます。これを見るとFreescaleのデバイスにはさらにMKE14とかMKE15という名前も見受けられます。ところが、どういうわけかNordicのデバイス一覧にはNRF52のデバイス名が見当たりません。一般のJ-Link向けでのサポート開始は来週以降ということなんでしょうか?