マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

消費電流を確認する

2016-04-23 11:46:12 | Weblog
これまで基本的なSLICやSTM32L476の動作を理解、確認することを目的として作業を進めてきましたが、ある程度全体の格好が整ってきたので少しずつ細部の見直し作業を進めていきたいと思います。その中心作業として考えているのが消費電流の削減です。もともとオフフック時におけるSLICの消費電流が大きいことはわかっているので、マイコンがある程度電流を消費してもそれほど気にすることはないのですが、オンフック状態での待機電流は小さく抑えたいものです。現状ではマイコンも72MHzで動かしており、APBクロックも72MHz。こんなに高速でなくても充分に処理はできるはずなので、このあたりも順次調べていきたいと思います。

そんなわけで、まずは現状の把握から始めます。3.3Vのレギュレータの出力にテスタを入れて全体の消費電流を調べてみました。まずはオンフックの状態です。BluetoothでのHFP接続は確立されており、発信あるいは着信を待機している状態です。LCD表示もつけていますが、バックライトは未接続のため点灯させていません。



137mA. 思っていたよりも飯食ってるなぁ。Ag1171のデータシートによれば、3.3V動作時の平均的消費電流は70mAで、最大105mAとなっていますので、SLIC以外でも30mAから70mA程度流れていることになります。



オフフックすると電流値は跳ね上って400mA近くに。SLICデータシートでは平均360mAなので、 まぁ予想通りの数字ではあります。

消費電流を削減するための手段としては次の方法を考えています。
  1. SLICのPD端子によるパワーダウン制御Ag1171ではPD端子をLレベルにすることでオンフック時の消費電流を5mA程度に削減できます。
  2. ペリフェラルの動作クロック制御現状ではADC/DACが常時動いてしまっているので、オンフック時にはこれを止めることにする。また、動作時クロック速度も下げられるはず。
  3. アイドル時にコアを止めるFreeRTOSが提供するTickless idle modeを使ってみる。

なんと言ってもSLICの消費電流が大きいので、まずはPD端子によるパワーダウンから試してみることにします。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。