Situation Normal

忘れないように……

LAヴァイス - 登場人物など (後半) - Inherent Vice (I.V.)

2012-06-21 23:45:00 | 
 トマス・ピンチョン Thomas Pynchon の長編小説『LAヴァイス』Inherent Vice (2009年) の登場人物などをまとめてみました。gooブログの文字数制限のため、前半(第1章~第11章)は前のページに、後半(第12章~第21章)はこのページにまとめてます。

 登場人物以外では、場所や団体名も一部取りあげてます(色を変えてます)。小説を読んでる途中で分からなくなったときなどにお使いください。

 なお、台詞のみに出てくる実在の人物のうち、登場人物と直接関わりのない人物は入れてません。また、一度きりしか出てこない人物・場所等も多いです。



 小説を読んでる途中でネタバレとならないよう、名前は背景色と同じ色で書いてます。マウスで範囲選択して、読んだページまでの背景の色を反転させて読んでください (もしくは、Ctrlキーを押しながら「A」を押して全範囲選択とか……)。(検索エンジンの検索結果ページなどでネタバレしてしまった方、ごめんなさい)

 同様にネタバレとならないよう、人物の詳細については殆ど書いておりません。その代わり、初版(2012年4月25日発行、新潮社「トマス・ピンチョン全小説」)での初登場ページを付けました。詳しく知りたい方はそちらのページをご覧ください。

※誤りや書き漏れてる項目などに気付かれた方は、このページのコメント欄にて教えてください。よろしくお願いします。

とりあえず、 人名飲食店車・バイク地名バンド名その他で色分けしています。

ページ人物名など
TWELVE  (pp. 254-282)
255 ドクター・スリープライ  Dr. Threeply 
255 キンバリー  Kimberly 
266 LAの市民警備隊(ポリス・リザーヴ) 
266 スパーキー  Sparky 
267 犯罪情報日録 (CII) 
268 サウス・ベイ広東飯店 
273 アーサー・ツィードル(通称 アート)  Arthur Tweedle 
273 Dジャック・フロスト  D'Jack Frost 
273 プレスコット  Prescott 
273 シンディ・ツィードル  Cindi Tweedle 
280 ギルロイ・スポーテッロ  Gilroy Sportello 
280 シャノン  Shannon 
THIRTEEN  (pp. 283-320)
287, 354 トマス・ノグチ博士  Thomas Noguchi 
289 レナード・ジャーメイン・ルースミート  Leonard Jermaine Loosemeat 
289, 307 フォオルサム州立刑務所  Folsom 
289 ケニチロウ  Kenichiro 
294 アイナー  Einer 
295 トリリウム・フォートナイト  Trillium Fortnight 
299 レッドの69年型カマロ  '69 Camaro 
299 ゴーストフラワー・コート  Ghostflower Court 
299 デルウィン・クワイト  Delwyn Quight 
302 カーリーズ  Curly's 
303 エル・ソンブレロ  El Sombrero 
303 テックス・メッカ  Tex-Mecca 
(308) 309 オズグッド  Osgood 
309 エヴ  Ev 
310, 312 ダイヤの9  The Nine of Diamonds 
312 アドルフォ  Adolfo 
313 カーマインとカル・ゾーンズ  Carmine & the Cal-Zones 
315 ジルコニア  Zirconia 
319 キスメット・ラウンジ&カジノ  The Kismet Lounge 
FOURTEEN  (pp. 321-348)
323 ラーク(ひばり)  Lark 
325 フェビアン・P・ファッツォ  Fabian Fazzo 
344 ネリス空軍基地  Nellis Air Force Base 
FIFTEEN  (pp. 349-374)
349 エピック・ランチ  Epic Lunch 
349 ラマンチャの男 
351 エルポート・ビーチ 
355 チャスティティ・ビョルセン  Chastity Bjornsen 
358 ザ・ブレイン 
361 ペペ  Pepe 
367 犯人砕粉(ウェイスタパープ)演習場  Waste-a-Perp Target Range 
368 レイン・チェック・ルーム  Raincheck Room 
(289) 369 APファイナンス  AP Finance 
370 内務調査室 (IA)  IA (Internal Affairs) 
370 刑事X  Detective X 
SIXTEEN  (pp. 375-402)
375 地方検事補ルース・フロシングハム  Rhus Frothingham 
376 叡知の値段(プライス・オブ・ウィズダム)  Price of Wisdom 
376 ルビーのラウンジ  Ruby's Lounge 
378 ミセス・キーリー  Mrs. Keeley 
382 ブッリオーシ  Bugliosi 
386 ヴィンセント・インデリカート(通称 ヴィニー)  Vincent Indelicato 
386 ガンム・マルクス・ウェイ (GMW)  Gummo Marx Way 
396 ヌエストラ・ファミリア  Nuestra Familia 
396 スレニョス  Sureños 
398 白人権力と戦う戦士の黒い武装団 (WAMBAM)  Warriors Against the Man Black Armed Militia (WAMBAM) 
400 プラスチック・ニッケル  Plastic Nickel 
SEVENTEEN  (pp. 403-429)
405 ザ・ライトハウス  The Lighthouse Cafe 
405 ジューシー・ジェイムス  Juicy James 
408, 409, 471 メヒカリ 
413 ミルドレッド  Mildred 
(417) 418 ポルフィリオ  Porfirio 
422 ムッソ&フランク  Musso & Frank's 
424 アディスン  Addison 
EIGHTEEN  (pp. 430-466)
447 リンカーン・コンチネンタル  Lincoln Continental 
448 65年型インパラ  '65 Impala 
461 オールズモビル442  442 Olds 
461 アントニオ・"バッグズ"・ルイス  Antonio "Bugs" Ruiz 
462 シーファー先生  Mr. Schiffer 
466 ザ・ポルトーラ  The Portola 
466 エリジアン公園  Elysian Park 
NINETEEN  (pp. 467-477)
473 メイ・カンパニー・ショッピング・モール  May Company 
475 53年型ビュイック・エステート・ワゴン  '53 Buick Estate Wagon 
TWENTY  (pp. 478-495)
480 ヴァーニックス  Vernix 
481 オリオール  Oriole 
482 ライナシーズ  Linus's Tavern 
482 マーシー  Mercy 
490 C・C・チャットフィールド  C.C. Chatfield 
491 ディジー  Dizzy 
TWENTY ONE  (pp. 496-503)
499 サンライズ病院  Sunrise Hospital 
503 スティングレイ  Stingray 



参照:
Thomas Pynchon Wiki | Inherent Vice - LAヴァイス トマス・ピンチョン・ウィキ(英語)
追記:
『LAヴァイス』の共同訳者 佐藤良明さんのブログに「登場人物一覧」がありました(『LAヴァイス』登場人物一覧 改訂2版: sgtsugar.com.blog)。

LAヴァイス - 登場人物など (前半) - Inherent Vice (I.V.)

2012-06-14 13:00:23 | 
 トマス・ピンチョン Thomas Pynchon の長編小説『LAヴァイス』Inherent Vice (2009年) の登場人物などをまとめてみました。登場人物以外では、場所や団体名も一部取りあげてます(色を変えてます)。小説を読んでる途中で分からなくなったときなどにお使いください。

 なお、台詞のみに出てくる実在の人物のうち、登場人物と直接関わりのない人物は入れてません。また、一度きりしか出てこない人物・場所等も多いです。

日本語版のカバーイラストはエイドリアン・トミーネ Adrian Tomine


 小説を読んでる途中でネタバレとならないよう、名前は背景色と同じ色で書いてます。マウスで範囲選択して、読んだページまでの背景の色を反転させて読んでください (もしくは、Ctrlキーを押しながら「A」を押して全範囲選択とか……)。(検索エンジンの検索結果ページなどでネタバレしてしまった方、ごめんなさい)

 同様にネタバレとならないよう、人物の詳細については殆ど書いておりません。その代わり、初版(2012年4月25日発行、新潮社「トマス・ピンチョン全小説」)での初登場ページを付けました。詳しく知りたい方はそちらのページをご覧ください。

※誤りや書き漏れてる項目などに気付かれた方は、このページのコメント欄にて教えてください。よろしくお願いします。

とりあえず、 人名飲食店車・バイク地名バンド名その他で色分けしています。

ページ人物名など
ONE  (pp. 009-032)
009, 040, 076 ラリー・スポーテッロ(通称 ドック)  Larry "Doc" Sportello 
009, 023, 042 シャスタ・フェイ・ヘップワース  Shasta Fay Hepworth 
013, 096 ペニー・キンボル  Penny Kimball 
013 エヴェル・ヤンガー  Evelle Younger 
013 マイケル・ザカリ・ウルフマン(通称 ミッキー)  Michael "Mickey" Zachary Wolfmann 
015 キャデラック・コンバーチブル 59年型エルドラド・ビアリッツ  1959 Eldorado Biarritz 
016 ゴルディータ・ビーチ  Gordita Beach 
017 リートおばさん  Aunt Reet 
017 サンワキーン  San Joaquin 
019 アーリアン・ブラザーフッド  Aryan Brotherhood 
020 チャンネル・ヴュー・エステイツ  Channel View Estates 
020, 098 クリスチャン・F・ビョルセン警部補(通称 ビッグフット)  Christian F. "Bigfoot" Bjornsen 
020, 157 エルミナ・ブリーズ(旧姓?)  Elmina Breeze 
022 デニス  Denis 
023 パイプライン・ピザ  Pipeline Pizza 
023, 055 エンセナダ・スリム  Ensenada Slim 
023 叫ぶ紫外線の脳(スクリーミング・ウルトラヴァイオレット・ブレイン)  Screaming Ultraviolet Brain 
023 プライア・ヴィスタ高校  Playa Vista High 
024 ソルティレージュ(通称 レージュ)  Sortilege 
024, 143 スパイク  Spike 
025 フレイコ・ザ・バッド  Flaco the Bad 
025 ウェイヴォス  Wavos 
026, 040 68年型エル・カミーノ  El Camino 
026 ドクター・バディ・チューブサイド  Dr. Buddy Tubeside 
027 ペチュニア・リーウェイ  Petunia Leeway 
027 LSD探偵社  LSD Investigations / Location, Surveillance, Detection 
028 タリク・カーリル  Tariq Khalil 
029 グレン・チャーロック  Glen Charlock 
029 スレッジ・ポティート  Sledge Poteet 
030 ブラック・ゲリラ・ファミリー  Black Guerilla Family 
031 アーティーシア・クリップス  Artesia Crips 
032 ワッツ  Watts / Watts clambake 
TWO  (pp. 033-068)
034 ドミンゲス水路(チャンネル)  Dominguez Channel 
034 チック・プラネット・マッサージ  Chick Planet Massage 
035 ジェイド  Jade 
036 バンビ  Bambi 
040 コンプトン署  Compton station 
043 ソンチョ・スライマクス  Sauncho Smilax 
043 ハーディ=グリッドリー&チャットフィールド法律事務所  Hardy, Gridley & Chatfield 
043 フード・ジャイアント 
049 プリマス  Plymouth 
052 本部庁舎(グラス・ハウス)  Glass House 
055 ホープ・ハーリンゲン  Hope Harlingen 
057 コーイ・ハーリンゲン  Coy Harlingen 
057 ザ・ボーズ  The Boards 
058 オスカーズ  Oscar's 
059 アメジスト・ハーリンゲン  Amethyst Harlingen 
060 エル・ドラノ  El Drano 
063, 069, 070 パット・デュボネット警部補  Pat Dubonnet 
065 スコット・ウーフ  Scott Oof 
066 ザ・コルヴェアーズ  the Corvairs 
066 エルフモンド  Elfmont 
066 ビア(ビール)  Beer 
066 ヒューイ  Huey 
067 チャウチラ・キッワーニス 
068 トパンガ渓谷  Topanga Canyon 
THREE  (pp. 069-073)
069 ゴルディータ・ビーチ署  Gordita Beach station 
FOUR  (pp. 074-079)
075 KQAS(キックアス)  KQAS 
076 オンダス・ヌドサス・コミュニティ・カレッジ  Ondas Nudosas Community College 
076 〈ガッチャ! 追跡&決済はお任せ〉社  Gotcha! Searches and Settlements 
076 フリッツ・ドライビーム  Fritz Drybeam 
076 ミルトン  Milton 
079 ARPAネット  ARPAnet 
FIVE  (pp. 080-095)
080 スローン・ウルフマン  Sloane Wolfmann 
081 認知改変精密検査近代研究所 (MICRO)  Modern Institute for Cognitive Repatterning and Overhaul 
082 ジェイク 
082, 085 ルス  Luz 
(087) 088 リッグス・ウォーブリング  Riggs Warbling 
089 アレペンティミエント  Arrepentimiento 
094 レスター  Lester 
SIX  (pp. 096-124)
100 ラゴンダ  Lagonda 
100, 104 ルルド・ロドリゲス  Lourdes Rodriguez 
100, 104 モーテラ・ヘイウッド  Motella Haywood 
101, 113 クッキー  Cookie 
101, 113 ホアキン  Joaquin 
102 フラットウィード特別捜査官  Flatweed 
102 ヒューゴ・ボーダーライン特別捜査官  Hugo Borderline 
103 トミーズ  Tommy's 
103 クリシュナ  Krishna 
105 対破壊者諜報活動(コインテルプロ)  COINTELPRO 
108 ハーレーアールの名車インパラ  Harley Earl Impala 
108, 113 クラブ・アジアティック  Club Asiatique 
108 黄金の牙  The Golden Fang 
116 ブロンディさん  Blondie-san 
116 イワオ  Iwao 
117 プリマス・バラクーダ  Plymouth Barracuda 
SEVEN  (pp. 125-154)
126 ビレイング・ピン  Belaying Pin 
128 クロリンダ  Chlorinda 
129 プリザーヴド号  Preserved 
129 バーク・ストッジャー  Burke Stodger 
132 グラディス  Gladys 
135 ズーキーズ  Zucky's 
135 マグダ  Magda 
138 ローデイルの聖人フリップ  St. Flip of Lawndale 
140 ジグザグ・トワン  Zigzag Twong 
142 レムリア  Lemuria 
143 ヴェヒ・フェアフィールド  Vehi Fairfield 
144 モトグッチ 
145 ミラコスタ高校  Mira Costa 
145 ファーレイ・ブランチ  Farley Branch 
147, 153 カムケア  Kamukea 
EIGHT  (pp. 155-172)
155 (090) アーボラダ貯蓄貸付組合  Arbolada Savings and Loan 
155, 156 クリスキロドン研究所  Chryskylodon Institute 
156 オーハイ渓谷  Ojai 
157 レオ・スポーテッロ  Leo Sportello 
158, 159 階下のエディ  Downstairs Eddie 
158 69年型オールズモビル  1969 Oldsmobile 
159 サーフサイド・スリックのデリ 
160 スカイフック・ラウンジ  Skyhook Lodge 
162 フランク・チェンバース  Frank Chambers 
162 コーラ・スミス  Cora Smith 
163 マスタング289  289 Mustang 
169 センチュリー・プラザ  Century Plaza Hotel 
169 カリフォルニアの光る目  Vigilant California 
170 チャッキー  Chucky 
170 レッド・スクワッド  Red Squad 
170 PDID  P-DIDdies 
171 リック・ドッペル  Rick Doppel 
NINE  (pp. 173-211)
174 ボーディ  Bodhi 
174 ジニア  Zinnia 
176 カントールズ・デリ  Canter's Delicatessen 
177 スポッテッド・ディック  Spotted Dick 
177 アシンメトリック・ボブ  Asymmetric Bob 
178 マーナ  Myrna 
179 スメッドリー  Smedley 
179 フィオナ  Fiona 
(181) 182 サマーセット 
184 トレヴァー・“シャイニー・マック”・マクナトリー  Trevor "Shiny Mac" McNutley 
186 49年型マーキュリー・ウッディ  1949 Mercury Woodie 
186 テックス・ウィーナー・パイロット・スクール  Tex Wiener École de Pilotage 
187 アシュレイ  Ashley 
187 フェアファックス高校  Fairfax High 
188 シビル・ブランド女子更生施設 ドーミトリー8000  Sybil Brand Institute 
189 アナイス  Anais 
194 コズミック・バナナ  Kozmik Banana 
194 ケヴィン  Kevin 
198 赤のSS396  SS396 
202 クランシー・チャーロック  Clancy Charlock 
203, 205 ボリス・スパイビー  Boris Spivey 
204 ナックルヘッド・ジャックス  Knucklehead Jack's 
205 ピコ・リヴェラ  Pico Rivera 
205 ドーネット  Dawnette 
205 ミセス・ピクスリー  Mrs. Pixley 
206 46年型ダッジ・パワー・ワゴン  '46 Dodge Power Wagon 
206 パック・ビーバートン  Puck Beaverton 
211 オーブリー  Aubrey 
211 ソーンダイク  Thorndyke 
TEN  (pp. 212-223)
212 FFO  FFO 
214 ピンクス  Pink's 
215 真っ白なロールスロイス 
215, 216 ジェイソン・ヴェルヴィータ  Jason Velveeta 
220 オ・カンガセイロ  O Cangaceiro 
223 アリゾナ・パームズ  Arizona Palms 
ELEVEN  (pp. 224-253)
230 ルージンガー高校  Leuzinger High 
230 ザンドラ  Xandra 
231, 234 ドクター・ルーディ・ブラットノイド  Dr. Rudy Blatnoyd 
234 ジャポニカ・フェンウェイ  Japonica Fenway 
(015) 234 パロス・ヴァーデス半島  Palos Verdes 
234 ローリング・ヒルズ 
234 クロッカー・フェンウェイ  Crocker Fenway 
234 ロミータ 
236 健やかな心(サウンド・マインド)  Sound Mind Cafe 
238 エディ・オチョア(「階下のエディ」とは別人)  Eddie Ochoa 
239, 240 ウルフガング(十年もののメルセデス・セダン)  Wolfgang "ten-year-old Mercedes sedan with a roof panel" 
244 カルト・ウォッチ 
245 ハインリッヒ  Heinrich 
247, 248 64年型ダッジ・ダート  '64 Dodge Dart 
247 ボディの復活  Resurrection of the Body 
247 ティート・スタヴロウ  Tito Stavrou 
247 マニュエル  Manuel 
249 テケ  Teke 
250 リル・T=レックス  Li'l T-Rex 
250 サルヴァトーレ・ペーパーカット・ガッヅーニ  Salvatore "Paper Cut" Gazzoni 
250 エイドリアン・プロシア  Adrian Prussia 
250 イネス  Inez Stavrou 
250, 344 シーザーズ / シーザー・パレス 
251 マイク  Mike 
251 34年型イスパノ・スイザJ12  1934 Hispano-Suiza J12 


gooブログの文字数制限のため、第11章までとします。第12章~第21章は次のページへ。

電子ブックリーダーの逆輸入的人気

2009-12-25 11:00:00 | 
今朝の朝日新聞を開くと、Amazon(アマゾン)の「Kindle」(キンドル)とソニーの「Sony Reader」(ソニー・リーダー)の写真が目に入りました。「メディア衆論 テレビとネット、悩ましき関係」という座談会(?)が載ってるオピニオン面です。

コンテンツ・ビジネスにおけるハードとソフトについての話で、「Hulu」(フール)や「Vevo」(ベボ)の話題が出た後、Amazon.comの電子書籍の専用端末「Kindle」(キンドル)の話題に及び、日本テレビの土屋さんが「ソニーも欧米で電子ブックリーダーを出したし、アップルも投入するという」と発言したことを受けての写真掲載でした。

キンドルの後を追ってソニーが出したようにも受け取れる文章でした。本当は、アメリカで「Sony Reader」(ソニー・リーダー)が売れたのを受けて、Amazon.com(米アマゾン)が電子書籍端末に乗り出したのになぁ。

というわけで、最近の電子書籍専用端末(電子書籍リーダー、電子ブックリーダーとも呼ばれます)の歴史を簡単に振り返ります。
  • 2004年2月、松下電器産業(現パナソニック)が「ΣBook」(シグマブック)を日本で発売(参照
  • 2004年4月、ソニーが「LIBRIé」(リブリエ)を日本で発売(参照
  • 2006年9月、米ソニーがアメリカ版LIBRIé(リブリエ)の「Sony Reader」(ソニー・リーダー)PRS-500を米国で発売(参照
  • 2007年11月、Amazon.com(米アマゾン)が「Kindle」(キンドル)を米国で発売(参照
  • 2008年9月、ソニーが「Sony Reader」(ソニー・リーダー)PRS-505を英国で発売
  • 2008年11月、米ソニーがタッチスクリーンの「Sony Reader」(ソニー・リーダー)PRS-700を米国で発売
  • 2009年8月、米ソニーがポケット・エディションの「Sony Reader」(ソニー・リーダー)PRS-300とタッチスクリーンのPRS-600を米国で発売(参照
  • 2009年10月、Amazon.com(米アマゾン)が「Kindle」(キンドル)を日本を含む世界各国で発売(参照
  • 2009年12月、米ソニーが3G通信機能つきの「Sony Reader」(ソニー・リーダー)PRS-900を米国で発売(参照


日本で2004年に出た「ΣBook」(シグマブック)「LIBRIé」(リブリエ)はそれほどヒットしませんでした。2006年にアメリカで「Sony Reader」(ソニー・リーダー)を出して向こうで話題になっても、日本では話題にならず。「Sony Reader」(ソニー・リーダー)が人気となって売れて続々と新機種が出ても、これも日本では話題にならず。ところが、Amazon.com(米アマゾン)の「Kindle」(キンドル)が出ると話題に。

まぁ、「ΣBook」や「LIBRIé」は端末やソフトの販売方法などもネックとなって、日本では人気が出なかったと思います。しかし、ガジェット好きな人たちの間での日本での「Kindle」(キンドル)人気は意外で、ビックリしました。

現在、アメリカでは続々と色んな会社から電子書籍端末が出てきています。果たして日本ではどうなるんでしょうなぁ。


追記:
「Kindle」(キンドル)は携帯電話の3Gネットワークにつながることで、パソコンがなくても電子書籍を立ち読みしたり、購入したり、新聞雑誌の電子版を配信してもらったりできるようにしたのが、これまでの電子書籍端末になかった点でした。

さらに「Kindle」は日本でも携帯電話の3G端末用のネットワークにつながるのですが、「Sony Reader Daily Edition」は日本の3Gネットワークにはつながるのかどうか気になるのですが、どうなんでしょう?

あと、2008年7月1日のものですが、以下の記事を見つけたのでリンクを貼っておきます。
電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退 - ITmedia News

“アンディ・カーペンター”シリーズ

2009-04-15 12:58:05 | 
デイヴィッド・ローゼンフェルト (David Rosenfelt) による“アンディ・カーペンター”シリーズ the Andy Carpenter series は、法廷侮辱罪すれすれの奇策を弄する弁護士アンディ・カーペンターを主人公とする法廷ミステリー。皮肉めいたユーモアのある語り口が魅力です。

1作目を読み出すと止まらなくなり、一気に読みきってしまいました。2作目も読み、3作目以降が読みたくなったものの、日本で2作目が出てから3年以上が過ぎても翻訳される様子がありません。そこで、このシリーズにどんなタイトルが出ているのか調べてみました。

ちなみに、第1作は2003年のMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀新人賞 (Edgar Award for Best First Novel) の最終候補5作に選ばれました。なお、このときの受賞作はジョナサン・キング (Jonathon King) の『真夜中の青い彼方The Blue Edge of Midnight文春文庫)です。
  1. 弁護士は奇策で勝負する Open and Shut (2002) 日本語訳 2004年刊
  2. 悪徳警官はくたばらない First Degree (2003) 〃 2005年刊
  3. Bury the Lead (2004)
  4. Sudden Death (2005)
  5. Dead Center (2006)
  6. Play Dead (2007)
  7. New Tricks (2009)

弁護士は奇策で勝負する悪徳警官はくたばらない
Open and ShutFirst DegreeBury the LeadSudden DeathDead CenterPlay DeadNew Tricks

参照:
The official web page of author David Rosenfelt - 著者公式サイト(英語)
弁護士は奇策で勝負する(D・ローゼンフェルト) - 文藝春秋の紹介ページ

以下のリンク先の「Read a Sample Chapter」や「Read an Excerpt」で出だしが読めます。
Open and Shut
First Degree
Bury the Lead
Sudden Death
Dead Center
Play Dead

キルン・ピープル

2008-04-25 15:59:41 | 
デイヴィッド・ブリンキルン・ピープル(上)』『〃(下)David Brin "Kiln People" (2002年)

《あらすじ》近未来のアメリカ、新技術により複数の身体を持つことができる世界。人々は自分の記憶・魂を、特殊陶土でできた素体に複写し、その素体を陶窯(キルン)で焼成することで、ゴーレムと呼ばれる分身を生みだしている。ゴーレムの寿命は1日限りで、寿命がつきる前に本体である人間に記憶を併合する。そんな世界で私立探偵アルバート・モリスは、とある誘拐事件の捜査を依頼される……2003年のヒューゴー賞、ローカス賞、ジョン・W・キャンベル記念賞、アーサー・C・クラーク賞にノミネートの長編小説。

表紙画像表紙画像

本屋の海外小説の単行本コーナーをのぞくと、なぜか文庫本が平積みに。カバーイラストが気に入り、帯の「ゴーレム探偵登場」「消えた博士を追え」というコピーに惹かれて手に取ってみると、その出だしに一気に引き込まれました。

探偵モリスの人間本体に、そのグリーンやグレー、エボニーのゴーレムたちという、同じ人物の複数の視点から一つの事件が描かれており、他の作品では味わったことのない感覚が読んでいて心地よいです。

また、マイケル・マーシャル・スミススペアーズ』や、リチャード・モーガンオルタード・カーボン』『ブロークン・エンジェル』も好きなので、未来を舞台にした私立探偵ものが好みなのかもしれません。どの作品も"クローン人間"的なものが題材なので、そういったものも好きなのかも。

そんなわけで、早くも今年一番なのではと思うくらい、この作品もとても面白かったです。こんな話がもっと読みたいのですが、著者の他の作品はちょっと違うタイプのものらしいので残念です。文庫にしてはちょっと値段が高いことだけが難点か。


キルン・ピープル 上:ハヤカワ・オンライン
キルン・ピープル 下:ハヤカワ・オンライン
David Brin's Official Web Site: Kiln People (sample chapters) 冒頭から第2章の出だしまで読めます(英語)