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忘れないように……

YouTube 埋め込み動画のパラメータ

2012-08-24 12:10:00 | その他
動画投稿サイト YouTube には、動画にテキストを加えるアノテーション機能があります。動画の右下に漫画の吹き出しのようなマークのボタンがあれば、アノテーション入りの動画です。アノテーション機能がオンになっていると吹き出しが赤色に、オフならば灰色になってます。

ブログなどに YouTube の動画を埋め込むとき、アノテーション入りの動画だと、アノテーションをオフにして埋め込みたい事があります。そんなときは、YouTube 動画の埋め込みコードで指定しているURLに、パラメータ iv_load_policy の値を 3 に指定するよう書き加えればよいようです。


パラメータ(もしくは最後を伸ばして「パラメーター」)とは、プログラムで用いる仮引数のことで、変数として扱います。って、こういう表現で正しいのか私にも分かりませんけど……例えば、Google の検索結果ページの URL が

  http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=ABCD

だった場合、これは www.google.co.jp/search にあるプログラムに「 hl 」とか「 q 」という欄が用意されていて、空欄になっていた「 hl 」欄には「 ja 」を、「 q 」欄には「 ABCD 」を入れて、プログラムを動かした結果を表示していると考えてください。

この「 hl 」と「 q 」がパラメータです。URL の最後の「 / 」以降にある「 ? 」の右側が、パラメーターの値を指定する命令です。「パラメータの名前 = パラメータに入れる値」となります。複数のパラメータを指定する場合は「 & 」でつなげば、幾つでも指定できます。

ちなみに、Google の URL の「 hl=ja 」はページの言語を日本語に指定しています。「 hl=en 」にすると Google.co.jp なのに英語のページになりますし、「 hl=fr 」にするとフランス語になります。「 q 」は検索語を指定するパラメータで、「 q=ABCD 」だと「 ABCD を検索」ということになります。


アノテーション機能をオフにする話に戻しましょう。

埋め込みコードの中に「 http://www.youtube.com/... 」で始まる URL があると思います。この URL内に「 ? 」がない場合は、パラメータの指定がまだ入っていないので、「 ?iv_load_policy=3 」を加えましょう。URL 内に「 ? 」があれば、すでに何らかのパラメータの指定が入ってるので、そこに「 &iv_load_policy=3 」を加えましょう。「 & 」を文字実体参照の「 & 」で表記して「 &iv_load_policy=3 」と書くのもいいでしょう。

YouTube 動画の埋め込みコードは、現在2種類あります。2011年1月(それとも2010年後半?)からの新しい埋め込みコードは「 <iframe... 」で始まり、Flash と HTML5 動画に対応しています。以前の埋め込みコードは「 <object... 」で始まり、Flash の再生にのみ対応しています。Flash に対応していない Apple 社の iPhone や iPad が普及したため、新しい埋め込みコードが登場したのでしょう。

「 <iframe... 」で始まる埋め込みコードでは、デフォルトだと URL にパラメータが指定されていないので、URL の最後に「 ?iv_load_policy=3 」を加えるとアノテーション機能がオフになります。「 <object... 」で始まる埋め込みコードでは、URL でパラメータが指定されているので、そこに「 &iv_load_policy=3 」を加えればいいです。


例えば、

 <iframe src="http://www.youtube.com/embed/abcdefghijk" width="400" height="225" frameborder="0"></iframe>

というHTMLタグなら、以下のようにする。

 <iframe src="http://www.youtube.com/embed/abcdefghijk?iv_load_policy=3" width="400" height="225" frameborder="0"></iframe>


YouTube 動画の埋め込みコードには、全部で17のパラメータが現在用意されています。動画のスタート位置を指定する start などは便利です。詳しくは以下の「YouTube 埋め込みプレーヤーのパラメータ - YouTube ― Google Developers」を参照してください。


参照:

夏季オリンピックの開催時期

2012-08-13 12:15:16 | その他

ロンドンオリンピックが閉会しました。次の夏季五輪は、2016年のリオデジャネイロですね。

東京都は落選した2016年大会に続き、2020年大会でも開催地に立候補しています。一次選考はすでに終わり、残ってる都市はイスタンブール・東京・マドリードの3都市のみで、決戦投票は2013年9月7日だそうです。しかし、この時期に熱中症への注意を連日してる東京で果たしてオリンピックなんて開催できるのでしょうか。

でも、1964年の東京オリンピックのとき、小学校でテレビのある別室にクラス毎に連れて行かれて、五輪観戦をしたというエピソードがありますよね。東京オリンピックのときって小学校は夏休みじゃなかったのか。

調べてみると、10月に開催されてたんですね。そういえば体育の日は、東京オリンピックの開会式があった日に制定されたんでした。2000年から体育の日は10月第2月曜日ですけど。

そこで、これまでの近代オリンピックの開催日を調べてみました。

開催年回数開催地開催日
ローマ数字アラビア数字都市国・地域
1896年I1アテネギリシャ4月6日~4月15日
1900年II2パリフランス5月14日~10月28日
1904年III3セントルイスアメリカ7月1日~11月23日
1906年III3アテネギリシャ4月22日~5月2日
1908年IV4ロンドンイギリス4月27日~10月31日
1912年V5ストックホルムスウェーデン5月5日~7月27日
1916年VI6ベルリンドイツ中止
1920年VII7アントワープベルギー4月20日~9月12日
1924年VIII8パリフランス5月4日~7月27日
1928年IX9アムステルダムオランダ7月28日~8月12日
1932年X10ロサンゼルスアメリカ7月30日~8月14日
1936年XI11ベルリンドイツ8月1日~8月16日
1940年XII12東京
(ヘルシンキ)
日本
(フィンランド)
中止
1944年XIII13ロンドンイギリス中止
1948年XIV14ロンドンイギリス7月29日~8月14日
1952年XV15ヘルシンキフィンランド7月19日~8月3日
1956年XVI16メルボルンオーストラリア11月22日~12月8日
ストックホルムスウェーデン6月10日~6月17日(馬術のみ)
1960年XVII17ローマイタリア8月25日~9月11日
1964年XVIII18東京日本10月10日~10月24日
1968年XIX19メキシコシティメキシコ10月12日~10月27日
1972年XX20ミュンヘン西ドイツ8月26日~9月11日
1976年XXI21モントリオールカナダ7月17日~8月1日
1980年XXII22モスクワソビエト連邦7月19日~8月3日
1984年XXIII23ロサンゼルスアメリカ7月28日~8月12日
1988年XXIV24ソウル韓国9月17日~10月2日
1992年XXV25バルセロナスペイン7月25日~8月9日
1996年XXVI26アトランタアメリカ7月19日~8月4日
2000年XXVII27シドニーオーストラリア9月15日~10月1日
2004年XXVIII28アテネギリシャ8月13日~8月29日
2008年XXIX29北京中国8月8日~8月24日
香港香港(馬術のみ)
2012年XXX30ロンドンイギリス7月27日~8月12日
2016年XXXI31リオデジャネイロブラジル8月5日~8月21日

調べてみると、知らなかったことが色々ありました。

まず、第3回大会が2つあります。当初オリンピックはギリシャで開催するものとギリシャは主張していました。ですが、第2回以降が他国で開催されたため、オリンピックとオリンピックの間の年にギリシャで大会を開催しようとしたそうです。1906年に行われたその大会も第3回とするのですが、この大会は1回限りで終わってしまったので、正史からは削除されているそうです。

次に、第何回かの回数。世界大戦などで中止された1916年・1940年・1944年も数に入れます。2012年のロンドンオリンピックは、名称などは第30回ですが、実際には27回目に開催された夏季五輪となります。

馬術競技のみ別の都市で開催された大会もあります。1956年メルボルン大会ではストックホルムで開催、2008年北京大会では香港で開催されてます。これは馬を入国させる際の検疫に求められる隔離期間が長かったため、隔離期間の短い別の国・地域で開催したため。北京のことは記憶してましたが、オーストラリアのメルボルン大会の馬術が北欧で開催されたとは驚きです。

次に、開催期間。第1回の1896年のアテネ大会は10日間、第2回パリ大会や第3回セントルイス大会は、万国博覧会(万博)の付属大会として開催されたため、期間が数ヶ月にも渡っています。その後も1924年パリ大会までは、数ヶ月間かけて行われてました。今では考えられないですね。

1928年アムステルダム大会から、現在の2週間ちょっとの長さになります。1992年バルセロナ大会までは16日間が多く、例外は5大会のみ(日数の多い順に1960年ローマ大会の18日間、1948年ロンドン大会・1956年メルボルン大会・1972年ミュンヘン大会の17日間、1964年東京オリンピックの15日間)。1996年アトランタ大会から現在までは、17日間となってます。金曜に開会式、2週間後の日曜日に閉会式ですね。

そして、冒頭の話題に戻って開催時期。開催期間が2週間になって以降に、7月・8月以外に開催された大会が幾つかあります。南半球で初開催された1956年メルボルン大会は11月下旬~12月上旬に開催(馬術はストックホルムで6月開催)。1960年ローマ大会は8月~9月開催。1964年東京大会と1968年メキシコシティ大会は10月開催。南半球の2000年シドニー大会は9月~10月開催。

しかし、2016年リオデジャネイロ大会は南半球だけど8月開催です。熱帯気候なので、8月でも平均気温は20℃以上と、8月開催で支障はないようです。4年後のオリンピックも楽しみですね。