第34回東京国際映画祭のラインナップが9月28日(火)に発表されました。
今年は10月30日(土)~11月8日(月)の10日間。そのうち土日祝日が5回入る日程です。各作品の上映日・上映館・上映開始時刻などのスケジュールは10月上旬に発表予定。
チケットは10月23日(土)から販売(一部の作品で先行抽選販売あり)。映画祭公式サイトから購入できます。販売初日の発売開始時刻は部門ごとに10時・13時・16時の3回に分けられています。
チケット料金は一般と学生とに分かれます。「オープニング」と「クロージング」は2,600円(学生2,100円)、「コンペティション」と「アジアの未来」と「ワールド・フォーカス」は1,600円(学生1,100円)、「ガラ・セレクション」は1,900円(学生1,500円)、他部門など詳細は映画祭の公式サイト内のページを見てください。
また、「オープニング」と「クロージング」を除くすべての作品で学生は当日券が500円となります。
ちなみにコンペ部門の料金の変遷をみると、全席指定席になっても会場が六本木になっても2012年までは1,000円だったのが、2013年~2016年は1,300円に、2017年~2018年は1,500円になり、2019年から1,600円になっている。
前々から東京国際フォーラムに移ると言われてた東京国際映画祭ですが、どうやら今年は六本木を離れて東京国際フォーラムとその近隣の有楽町・日比谷・銀座の映画館をメインの会場とするようです。
新型コロナウイルスの感染対策で1席空きにしてしまうと収容人員が半減してしまうので、大きい箱の東京国際フォーラムを使うことになったのか。それとも、都が絡むイベントなら東京国際フォーラムは安く借りられるだろうし、コロナ禍で施設利用者も減って日程が空いていたから、映画祭の予算が減って会場を移すことにしたのかもしれない。実際のところはどうなのだろう。
昔は渋谷で街をあげて盛り上がってたが、六本木であれ有楽町であれそういう風にできるかが課題だろう。
昨年から東京フィルメックスも同時期に開催となりましたが、今年は東京フィルメックスを立ち上げたプロデューサーが東京国際映画祭のプログラミング・ディレクターに就きました。
今年は「特別招待作品」部門がなくなっています。日本での劇場公開決定済みで公開間近の作品が大半を占めてた部門で、スポンサー枠とも客寄せパンダとも思っていた私は毎回パスしてる部門ではあるものの、影響がどう出るのか気になります。
映画祭公式サイト内の上映作品一覧ページに現時点で載ってる86プログラムを簡単な表にまとめました。映画祭のページが見づらいという方はこちらをご覧ください。
スチル | 作品名 | 監督 | 映画祭のキャッチコピー |
---|---|---|---|
オープニング作品・クロージング作品 | |||
クライ・マッチョ | クリント・イーストウッド | オープニング作品。イーストウッド監督50周年作品 | |
ディア・エヴァン・ハンセン | スティーヴン・チョボスキー | クロージング作品。親愛なる「あなた自身」の物語 | |
コンペティション 部門 | |||
アリサカ | ミカイル・レッド | 『バードショット』のレッド最新作 | |
カリフォルニエ | アレッサンドロ・カッシゴリ、ケイシー・カウフマン | モロッコ人少女の5年間の記録 | |
クレーン・ランタン | ヒラル・バイダロフ | アゼルバイジャンの驚くべき映像美 | |
ザ・ドーター | マヌエル・マルティン・クエンカ | 山小屋で展開される衝撃のドラマ | |
その日の夜明け | アソカ・ハンダガマ | 若きネルーダが見た英領セイロン | |
四つの壁 | バフマン・ゴバディ | クルド人音楽家を襲う悲劇、その克服 | |
オマージュ | シン・スウォン | 明らかになる女性映画監督の歴史 | |
ちょっと思い出しただけ | 松居大悟 | 切なすぎる最高のハッピーエンド | |
市民 | テオドラ・アナ・ミハイ | 失踪した娘を捜す母の壮絶なドラマ | |
一人と四人 | ジグメ・ティンレー | チベット映画期待の監督デビュー作 | |
もうひとりのトム | ロドリゴ・プラ、ラウラ・サントゥージョ | 障害を抱えた息子を育てる母親 | |
復讐 | ブリランテ・メンドーサ | スラム街のリアリティを描く衝撃作 | |
ある詩人 | ダルジャン・オミルバエフ | 時代を超えて語られる詩人の運命 | |
三度目の、正直 | 野原 位 | どうしても、諦めきれない。 | |
ヴェラは海の夢を見る | カルトリナ・クラスニチ | 男性社会の秩序に挑むヒロイン | |
東京グランプリ受賞作品上映 | |||
観客賞受賞作品上映 | |||
「アジアの未来」部門 | |||
アメリカン・ガール | ロアン・フォンイー | LAから台北へ帰還した少女 | |
ASU:日の出 | サンジーワ・プシュパクマーラ | ひとりの女性の生と死を見つめて | |
もろい絆 | リテーシュ・シャルマー | 聖地ヴァラナシを巡るふたつの物語 | |
ブローカーたち | ダニエル・R・パラシオ | 不動産ビジネスの闇に迫る社会派 | |
異郷の来客 | ダーフェイ | 息子を殺された老父と少女の交流 | |
最後の渡り鳥たち | イフェト・エレン・ダヌシュマン・ボズ | ノマド(遊牧民)の家族ドラマ | |
よだかの片想い | 安川有果 | ひとりの女性の恋とアザと成長と | |
誰かの花 | 奥田裕介 | 誰かの想いと、悲劇と救い | |
ザクロが遠吠えする頃 | グラナーズ・ムサウィー | 緊迫のアフガニスタンから届いた1本 | |
世界、北半球 | ホセイン・テヘラニ | 少年の瞳に映るイランの農村 | |
ガラ・セレクション 部門 | |||
チュルリ | リジョー・ジョーズ・ペッリシェーリ | インドの山奥で起こる奇怪な事件 | |
タミー・フェイの瞳 | マイケル・ショウォルター | 全米一有名な夫婦の栄光と失墜 | |
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 | ウェス・アンダーソン | 待望のW・アンダーソン最新作 | |
GENSAN PUNCH 義足のボクサー(仮) | ブリランテ・メンドーサ | 巨匠メンドーサ×尚玄主演の日比合作 | |
Hand of God -神の手が触れた日- | パオロ・ソレンティーノ | ヴェネチア映画祭銀獅子賞受賞 | |
ラストナイト・イン・ソーホー | エドガー・ライト | 夢と恐怖が、シンクロする。 | |
リンボ | ソイ・チェン | 猟奇的連続殺人事件の謎を追う刑事 | |
MEMORIA メモリア | アピチャッポン・ウィーラセタクン | 今年のカンヌ映画祭審査員賞受賞作 | |
パワー・オブ・ザ・ドッグ | ジェーン・カンピオン | カンピオン監督×カンバーバッチ | |
Raging Fire(英題) | ベニー・チャン | 中国4週連続No.1大ヒット! | |
ワールド・フォーカス 部門 | |||
箱 | ロレンソ・ビガス | ヴェネチア金獅子賞監督の最新作 | |
リベルタード | クララ・ロケ | ふたりの15歳の少女の成長物語 | |
ベネシアフレニア | アレックス・デ・ラ・イグレシア | 70年代風のスラッシャー・ホラー | |
洞窟 | ミケランジェロ・フランマルティーノ | ヴェネチア映画祭三冠の話題作 | |
ムリナ | アントネータ・アラマット・クシヤノヴィッチ | カンヌ映画祭カメラ・ドール受賞作 | |
スワン・ソング | トッド・スティーヴンス | ウド・キアの名演が心を打つ感動作 | |
テロライザーズ | ホー・ウィディン | 通り魔事件に始まる台湾の群像ドラマ | |
復讐は神にまかせて | エドウィン | ロカルノ映画祭金豹賞受賞作 | |
Nippon Cinema Now 部門 | |||
彼女が好きなものは | 草野翔吾 | ゲイと腐女子から私とあなたへ | |
川っぺりムコリッタ | 荻上直子 | 古いアパートで紡ぐ小さな幸せ | |
親密な他人 | 中村真夕 | 母性か狂気か? | |
スパゲティコード・ラブ | 丸山健志 | ねぇ、みんな、これからどこへ行く? | |
なぎさ | 古川原壮志 | 古川原壮志監督初長編作品 | |
名付けようのない踊り | 犬童一心 | 五感を研ぎ澄ます「踊り」の旅 | |
ムーンライト・シャドウ | エドモンド・ヨウ | 吉本ばなな、初期の名作を映画化 | |
空白 | 𠮷田恵輔 | 空っぽの世界に、光はあるか | |
BLUE/ブルー | 𠮷田恵輔 | 情熱から逃れられない。 | |
ヒメアノ~ル | 𠮷田恵輔 | めんどくさいから殺していい? | |
ジャパニーズ・アニメーション 部門 | |||
犬王 | 湯浅政明 | 変幻自在のミュージカル・アニメーション | |
漁港の肉子ちゃん | 渡辺 歩 | 明⽯家さんま企画・プロデュース | |
グッバイ、ドン・グリーズ! | いしづかあつこ | 僕らの冒険が始まる――。 | |
フラ・フラダンス | 水島精二(総監督) | わたし“フラ”を仕事にします。 | |
じゃりン子チエ | 高畑 勲 | ||
記録映画『飄々~拝啓、大塚康生様~』 | 宇城秀紀 | ||
わんぱく王子の大蛇退治 | 芹川有吾 | ||
仮面ライダー | 山田 稔 | ||
仮面ライダーBLACK | 小西通雄/金田 治 | ||
仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ | 坂本浩一 | ||
TIFF マスタークラス 2021年、主人公の背負うもの | |||
TIFF マスタークラス アニメーター・大塚康生の足跡 | |||
TIFF マスタークラス 「仮面ライダー」の未来へ | |||
日本映画クラシックス 部門 | |||
月は上りぬ[4Kデジタル復元版] | 田中絹代 | 田中絹代が描く、美しい愛情世界 | |
乳房よ永遠なれ[4Kデジタル復元版] | 田中絹代 | 田中絹代が全女性に問う感動作 | |
流転の王妃[4Kデジタル修復版] | 田中絹代 | 全女性の魂を揺さぶる文芸巨篇! | |
お吟さま 4Kデジタルリマスター版 | 田中絹代 | 恋は女のいのちでございます… | |
家族ゲーム<4Kデジタルリマスター版> | 森田芳光 | ホームコメディの傑作! | |
ユース 部門 | |||
山崎バニラの活弁小絵巻2021 | 八代 毅、ルイス・R・フォスター、レオ・マッケリー | ||
牛 | アンドレア・アーノルド | 牛の視点から描かれるドラマ | |
クリプトズー | ダッシュ・ショウ | 数々の受賞に輝くアニメーション | |
私たちの永遠の夏 | エミリー・オーセル | バカンスを過ごす18歳の若者たち | |
TIFFティーンズ映画教室2021 | |||
TIFFシリーズ 部門 | |||
フォークロア・シリーズ2 (『お出かけ』『あの風が吹いた日』) | ニコール・ミドリ・ウッドフォード、松田聖子 | ||
最初の花の香り | エンジェル・テン | 女性の同性愛を扱った台湾のシリーズ | |
Amazonテイクワン賞 | |||
Amazon Prime Video テイクワン賞 | |||
日本映画監督協会新人賞 上映とシンポジウム | |||
37セカンズ | HIKARI | ||
特別提携企画 ぴあフィルムフェスティバル(PFF)「PFFアワード2021」グランプリ受賞作品上映 | |||
上映作品未定 | |||
「SKIPシティ 国際Dシネマ映画祭2021」 受賞作品上映 | |||
上映作品未定 |
参照:
- 第34回東京国際映画祭(2021) - 公式サイト
- 上映作品一覧|第34回東京国際映画祭(2021) - 映画祭公式サイト内