尾坂門は金沢城の大手門で、大手堀に架けられた土橋を登ると、巨石を多用した枡形があった。尾坂門跡の桝形を通り過ぎると、広大な新丸、三の丸、二の丸、さらに本丸が階段状に配された。金沢城といえば兼六園前の石川門が思い浮かぶが、石川門は裏門なのだ。
本丸の中雀門跡前から振り返ると、大手中の門跡の内側、本丸石垣の下に大番所がある。入母屋造の屋根に、一段低い下屋の庇を付けた番所の特徴を示す。江戸城には三つの番所が現存するが、他の城ではほとんど見かけない。
天守最上階の廻縁からは、追手門を見渡せる。追手門の渡櫓から北に伸びる矢狭間塀は、高く積み上げられた石垣上に築かれ今に現存する。
追手門南西矢狭間塀も現存し、石垣上に駆け上る石段を登れば、平成２年に修復された矢狭間塀の控柱、貫を間近で見ることができる。
本丸などの石垣は、水面から直接積み上げられているのではなく、石垣の前に幅２間（約３．６ｍ）の犬走りと呼ばれる通路が伸びる。軟弱地盤に高石垣を築くための工夫で、丹波篠山城ではさらに大きな犬走りが見られる。
3月６日大坂城梅林公園に出かけました。雁木坂下の市正曲輪に多くの梅が紅、白色の花をつけていました。梅林の奥、本丸の石垣上に天守の最上階が見えます。
大坂城に寄った後、万博公園の梅林にも立ち寄りました。紅梅の先に太陽の塔が見えます。作者の岡本太郎さんの生誕１００年ということで、訪れる人も増えたそうです。