読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

土居伸光著 「 光 」

2011-09-24 | た行
テーマ競作「死様」シリーズの1冊です。
親友の次女・瞳からメールアドレスを教えてくれと言われた神田仁志。後日、彼女からメールが届く。父の葬儀の間中なぜ微笑みを絶やさなかったのかと訊かれただ。彼は、妻を亡くしたのちに身に起きたことを明かし、生きるのが楽になったと語る。神田が手に入れたと言う、世の中には「本当の苦しみ」と「本当ではない苦しみ」のあるということ、また手に入れたことによって、生きるのが楽になったという体験談。その四つの、「心のフィルター」の内容を、メールと云う一昔前なら往復書簡だろう形式でやり取りする。
著者の実体験からの想いなのだろう、大きな活字で194ページなので直ぐ読めそうだが内容は濃い。
ちょっと哲学書みたいな小説でしたが、人生の物の見方考え方に役立つのでは。

「どんな苦境に立たされても、夢や希望を捨ててはならない」(P60)
「行動すれば、必ず夢や希望に向かうための新たな情報や環境が現れてくる。」(P76)
「本当の苦しみ、あるいは問題は、すべて自分の中にある。(P94)
「偶然はない。人としての成長に必要なことはすべて必然に起こる。(P128)
「未来の不安に生きない。今を生きる。」(P140)
「被害者意識を持たない」(P147)「自分の考えや価値観を掴まない、囚われない・」(P155)

2011年6月光文社刊

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