読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

福田和代著「梟の好敵手」

2024-01-14 | は行
梟シリーズ第3弾。前作「梟の胎動」後編。片時も眠らないエリート忍者・梟(ふくろう)の一族 vs. 異様に鼻が利く野生の忍者・狗(いぬ)の一族。梟の里の襲撃事件から四年。
 大学生の史奈は、再び渦中の人となり、長栖兄妹とともに、全世界が熱狂する新競技「ハイパー・ウラマ」に出場する。ドーピング可を謳う大会に生身で挑むと宣言した梟の一族を、執拗に潰しにかかる運営側。彼らの用意した切り札こそ、因縁のライバル・狗の一族だった。薬物使用に身体攻撃と何でもありの様子のどうみても危険で怪しい新競技「ハイパー・ウラマ」に参加することとなった梟チーム。競技運営側も執拗な妨害から梟への悪意は明確だが本当の真意が読めない。競技が始まり超人的スポーツバトルに。4キロものゴムボールを蹴り上げ、6メートルのゴールめがけて宙を舞う。敵対から好敵手への昇華も鮮やか。エピローグで旅出ることを決めた史奈の今後の続編も楽しみ。
2023年11月集英社文庫刊

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