読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

安東能明著「頂上捜査」

2020-06-15 | あ行
捜査二課長としてB県警にやってきたキャリアの仁村恒一郎は、着任早々県知事の贈収賄疑惑を聞かされる。知事の有泉寛人が、県の労働委員会のポストを斡旋する見返りに介護会社社長・新原大輝から四百万円相当のリゾート会員権を受け取ったというのだ。事件化に向け動くなかで、仁村は新原のもとに送り込まれたスパイ・小山内景子を紹介される。一方、県警組織犯罪対策課の皆沢利道は、地元暴力団の抗争事件を追っていた。激化する抗争に巻き込まれ、一人の女が命を落とすが、殺された女が小山内景子だったことが判明。やがて捜査が進むうちに二つの事件がつながった・・・。富士山が見える山梨県の地方都市での県知事がらみの贈賄疑惑と、暴力団間の抗争事件が絡んで登場人物も多く、中盤までは大変読み難い展開。主役のキャラが浮かび上がらず生活感もないため感情移入しにくく損している。マル暴の皆沢がいい味出している。後半は面白いのだが筋が予想できる展開で「てっぺん取り」捜査読了。
2019年9月KADOKAWA刊

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雨の隙間の散歩 | トップ | 雫井脩介著「犯人に告ぐ3 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

あ行」カテゴリの最新記事