読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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桐野夏生著「だから荒野」

2014-12-02 | 桐野夏生
「家族」という荒野を生きる孤独と希望を描いた物語。傲慢な夫や息子たちに軽んじられながら、家庭をささえてきた主婦・朋美は46歳の誕生日、堪忍袋の緒が切れてついに反旗をひるがえす。
衝動にかられ夫自慢の愛車で家出、「初恋の男が長崎にいるらしい」という理由で、長崎に向かって高速道を走り始める。
朋美は1200キロの旅に出たのだ。
「奪われた愛車と女の連絡先の入ったゴルフバックばかり心配する夫を尻目に、朋美は自由を謳歌するのだったが・・・。
痛快な展開の雲行きに同情して助けた女に車を持ち逃げされ、まだらボケの老人と知り合ったあたりからどうしょうもないと思っていた息子たちが少しまともになり、夫ですら反省するあたりからありきたりの結末に落ち着いて意外性のないガッカリの展開でした。

2013年10月毎日新聞社刊

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