読書備忘録

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映画・DVD「落下の王国」

2009-07-13 | 映画
原題「The Fall」2006年アメリカ映画。
監督はインド出身のターセム・シン
石岡瑛子氏の幻想的衣装、映像、ロケーション美しい風景と映像が見ものの映画ストーリー重視の人には不満かも。
鉄橋から、馬上から、塔から、ロープ上から、階段から、川へ、プールへ、地上へ落下シーンが一杯。
1915年、ハリウッド。撮影中の事故で重傷を負い病院のベッドに横たわるスタントマン、ロイ(リー・ペイス)は、身体が動かず自暴自棄となっていた。
同じ病院に入院中の5歳の少女アレクサンドリア(カティンカ・ウンタルー)は、家族を手伝ってオレンジを収穫中に樹から落下して腕を骨折した。
手にギブスをしながらでもじっとしていられず敷地内を歩き回っていて、ロイの病室へと辿り着く。
ロイはアレクサンドリアを呼び寄せると思いつきの冒険譚を語って聞かせる。
ロイの語るめくるめく物語にすっかり引き込まれていくアレクサンドリア。
実はロイは動けない自分の代わりに5人のヒーローたちが活躍する冒険物語を少女に話して聞かせ、自殺用のモルヒネを少女を使って手に入れようとする。
少女アレクサンドリア役のカティンカ・アンタルーちゃんが、愛嬌のある女神のようで好演。
ロイの語る物語の登場人物はアレクサンドリアが想像したもので
6人の勇者が世界を駆けめぐり、悪に立ち向かう“愛と復讐の叙事詩”。
病院の関係者が各キャラクターに当てはめられ、自分まで登場し劇中劇が繰り広げられる。
現実と想像の物語が交差しドラマチックな世界が展開。
CGをつかわず世界遺産をバックに23カ国で撮影された映像は奇麗で凄い。
健気な少女を通じて、生きること、人を労わることの素晴らしさを教えてくれるヒューマンドラマでもある。
2007年ベルリン国際映画祭 最優秀長編映画賞(青少年部門) 受賞
2007年シッチェス・カタロニア国際映画祭 最優秀作品賞 受賞
13の世界遺産、24ヵ国以上ものロケ地は
アンコールワット(カンボジア)
トワイフェルフォンテイン(ナミビア)
自由の女神(アメリカ)
万里の長城(中国)
ピラミッド(エジプト)
コロッセオ(イタリア)
プラハ城(プラハ)
ファテプルシークリーの都・タージマハール・アングラ城(インド)
エッフェル塔(フランス)   など。
最終の病院で上映される白黒フィルムは過去のドッキリスタントシーンを集めた
もので面白い。

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