生死を賭けて任務に挑むSAT隊員たちの熱い闘いと絆を描いた、衝撃的クライムサスペンス小説。原宿駅周辺で銃乱射事件が発生。多くの死傷者が出たが、警視庁特殊部隊SAT制圧班(通称トツ)が緊急出動し、犯人を制圧する。しかし、ある被害者女性が遺した「謎の言葉」が頭から離れない班長の南條は許されない独自調査をスタートする。手がかりを追ううちに、四日後の中国首脳来日に危機が迫っていることが分かり・・・。武装グループとSATが交戦する描写が凄い。武器・装備、隊員同士の連携等、隅々まで綿密に描かれており非常にリアル。縦割り組織の弊害や政治がらみの命令系統の不備などイライラする中、我が身を挺して、恐怖を乗り越えて、プロに徹し行動していく姿に緊迫感を感じた。
「生き抜くことを諦めるな!」それにしても死者の数が多すぎる。
2020年8月幻冬舎刊
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