粗碾き蕎麦の美味しさを求めて

地元箕輪町上古田産石臼碾き「信濃1号」が主体の蕎麦屋です。

「一人で勝手にやれば」語る会 12

2011-06-19 13:06:31 | 語る会
蕎麦屋をはじめてもう7年目になりました。歯科技工をイイ子でやっていれば、こんな苦労をみんなにさせずに済んだものをと思います。何を勘違いしたかチョットしたきっかけでソバ打ちの世界へ入ってしまいました。今では本当に神仏のお計らいだと思っています。私の性格は「思いこんだら命がけ」。これは父親譲りです。いいも悪いも関係ありません。60歳からえらい借金をして、今思えば、私にとって、ゾッとするような借金の額です。それと、持っていたほんのチョットばかりのお金、全部突っ込んで始めました。今だったら絶対やりません。みなさんは、「いいね、道楽で蕎麦屋をやって」などと云ってくれます。伊那松島でタクシーに乗り「蕎麦屋の、一燈まで」と云うと、タクシーの運転手も云うそうです。「あァ、あの道楽でやってる蕎麦屋かェ」。いいんです。「ハイ、道楽者ですから」と云っていますが、商売というのはそんな甘いもんじゃありませんでした。大変なんです。特に飲食業は大変です。自分でやってみてその大変さがよーく解りました。 続く。