と、言う流れなので、いつか書きたいと思っていた CG版('15) のガンバの感想を書こうと思う。
ここでは'75年に放送されたTMS版を旧作と呼びます。またご存知の通りネズミの話ですが、いちいちめんどくさいのでまとめて『人』と表記してる箇所があります。
毎度のことながら不正確なところがあると思いますのでふわっと読むようにしてくださいね。
東映映画チャンネル 2015/08/31
映画『GAMBA ガンバと仲間たち』予告 1:28
配給が東映なんですね。ガンバのアニメ化は当初(?)東映動画(現、東映アニメーション)と原作者の間で進んでいた。
かなり具体的なところまで行ってたのだが、作者も知らないうちに出版社が東京ムービー(現、TMSエンタテインメント)と契約してしまっていて、東映の方は流れた、と言う話しだ。
実に約40年越しに念願かなったという理解でよろしいか。
製作の白組の方も構想15年、とか謳ってるくらいでかなりの思い入れを感じる。
しかし興行成績は振るわなかった。
うーん、個人的にはそんなに悪い作品と思わないんですがね。ネットの評判を見ると概ね指摘されている点は2つ。
- キャラデザがリアルネズミすぎる
- そんなのやってるの知らなかった(宣伝しなさすぎ)
あと、ターゲットが分からないっていうのもあった。新規の子供たちなのか、旧作を視てた大人たちなのか。
キャラデザについては、致し方無い面もあったと思う。旧作のあのデザインのままやってくれれば、という気持ちは分かるが無理な注文だ。あれ使えないんですよ、多分この作品に TMS は一ミリも関わってないので。ただまぁ、観客にとっては知ったこっちゃない話ですけど。
カワイイ路線に行っちゃうとどうしても旧作の二番煎じぽくなってしまうだろうしな。むしろ旧作との差別化を図ったらああなったんだと思うよ、知らないけど。
個人的にはここまで変えてくれたからこそ旧作とは別物として観れた。ただ確かに子どもが飛びつきそうなデザインではないかもね。アンパンマンもドラえもんもみんな丸いしね。
デザインだけではなく、キャラクターの中身もかなり違う。特にガクシャとイカサマは完全に別人。ガクシャはクールなエリート、イカサマは無頼漢みたいになってる。
それが悪いとは思わないですよ。この辺は原作読んでみないと分からないですよね。多分 CG版の方が原作に近いんでしょうね。
イカサマに関しては旧作の、TMS版の、堀絢子さんの、出﨑監督のイカサマを超えるキャラクターなぞこの宇宙のどこにもいるはずないと思ってますので。あれしきのことでなんも揺るがないです私にとって。
登場人物のうちシジンが出てこないのはなんででしょうかね。続編のカワウソ編ででシジンは物語の発端なので。続編を制作する可能性を最初から捨ててたってことなんでしょうか。まぁなんとでもなりそうだけど。個人的にはTMSのカワウソ編に忠太が出てこない事の方がよっぽどぶつぶつ…。
【本編プレビュー】ガンバとカワウソの冒険│" THE ADVENTURES OF GAMBA AND SEA OTTER" (1991) - YouTube - 11:08
こうして見ると背景の画風は前作を踏襲しようと頑張ってはいるんですね。
さて~、案の定なのか意外となのか、思ってるより長くなったので一旦切ります
今のところ全何回になるかは不明。週末中に終わらせるつもりではいます。後編