TIGER&BUNNY、感想最終話です。良かった聖闘士星矢感想みたいにエタらなくて
もう一度言いますが、こちらより先に本編ご覧になることをお奨めします。まぁもう遅いと思いますが
そして最終回間際。信頼が常に失望に帰着するこの物語の中で初めての展開が待っている。
ルナティックは親に絶望してるので、意外と一歩退いて物事を見てるんだけど、バーナビーは親を亡くした年齢が幼すぎるのと、両親の綺麗な面しか知らないのでそれができない。親に対する期待を捨てられない。
あと多分、ルナティックはタイガーに父性を見るほど彼に依存してないからな。
と、思ってたけど~、Rising で~。(゚∀゚)ノ ひゃは~( 楽しそう
タイガーは再びバニーの信頼を取り戻そうとする。彼は父になるためのイニシエーションとして、または贖罪の儀式として、一度バニーにそうさせる必要があった。
すなわち『罰せられる』必要が。
過去に息子を裏切り続けた父親たちの罪をも一身に背負うがごとく。
ああ、これカノンとミロのエピソードにも通じるな。
しかしオスカルやミロと違って自らの意思でそうしたわけではないバニーは大変ショックを受ける。
タイガーにしがみつきながら、チャーハンがどうたらと泣き叫ぶバニーはまるで幼子のようです。
両親を亡くしたトラウマが刺激されている、つまりそれだけ虎徹のことを両親と同一視してるんだと思います。
一方のタイガーも、この土壇場で実娘(じつじょう、って読むらしい)である楓よりバニーを優先させてるように見える。
まぁ実はタイガーはこの時バニーほど切羽詰まってなかったのでそのせいもあるとは思いますが。
あー、楓ちゃんが娘である必要性も分かった。息子だったらバニーとの関係がブレるもんな。
当初状況的に大人にならざるを得なかったタイガーはやがて自ら父になることを選び、その儀式の実行者としてバニーを選んだ。
子ども時代が終わっていないバーナビーは、追い込まれてその役割を果たすのだけど(痛々しい…)、それがタイガーへの赦しになったことに気づいて力を得る。
これはバニーにとっても通過儀礼であったのだ。
ここで、父(罪人)であることから逃がれようとする者と、そこから決して逃すまいとする者 が登場するわけですね。
いずれにせよ、タイガーとバニーは、その信頼を取り戻しても尚、一度離れる必要があったのだと思う。結婚した友達と疎遠になるようなものだ。(そうなの?)
要は、大人と子供で、生きるステージが違ってしまったのだから。
ただそれは、再び同じステージに立つための準備期間。
かくして、またストーリーは始まるのです。
写真AC
ウサギとトラ (トラ?)
長々とご清聴ありがとうございました。
TIGER&BUNNY 感想、完
…からの~?