ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

このブログ運営サイトの宣伝に対して

2011-11-04 23:26:55 | Weblog
このブログ(goo blog)の運営サイトの広告です。コラーゲンは・・・なんですが、言い切っていいのかな?

まず、掴みは「42歳に見えない」というこの写真。
この人が42歳なのか、この人が誰かにそういっているのかも不明。
中を見てみました。

コラーゲンを摂る栄養補助食品。セラミドと植物性乳酸菌が入っているとか。

コラーゲンはフカヒレ等から食事で摂れる。その通りです。普通の食事から摂取できます。しかしこの広告はコラーゲンはフカヒレ等の列記されたものからしか摂取できないように見せています。
分子量の大きなコラーゲンを小さく・・・。

まず、コラーゲンとはゼラチンの原料であり、タンパク質です。
人間、いや動物はタンパク質源を喰らって、胃液と消化酵素ペプシンでタンパク質やペプチドを分解してアミノ酸とし、小腸でさらに細かいアミノ酸として分解して体内に吸収します。これが消化。
ペプチドはちょっと分解された短いアミノ酸が連なったもの。別にペプチドにされたものを摂取しなくても胃液とペプシン、そして小腸の消化酵素は喰ったモノをアミノ酸にしてくれます。
だから、コラーゲンを取ろうが、普通に肉や魚を喰らおうが、同じ様に消化・吸収されます。
というわけで、意味がありません。
牛革1kgを靴にすると一万円ですが、コラーゲンにして水溶性にすると一億円になります。
とおよそ20年前のブルーバックスに記載されています。当時はコラーゲン入り化粧品の効果について、せいぜい保湿効果しかないぜ!という内容でしたが、まさかコラーゲンを喰らうとは思いも寄らなかった様です。って料理したら食べていますからね。

小さなコラーゲン
コラーゲンの基となる皮革(コラーゲンが立体的に複雑に絡まった状態)は簡単に消化・分解できませんが、酸性条件下でペプシンを働かせると分子量の小さなコラーゲンとなり、可溶性になります。(グツグツ煮込んで加水分解してもいいですが、これは煮こごりを作ってしまいます。)
分子量の小さなコラーゲンってのはペプチドではなく、立体的に絡まったコラーゲンタンパク質が解けた状態と考えれば良いでしょう。そこにコハク酸を添加するとタンパク質の一部のアミノ酸「リジン」にくっついて水溶性となります。分子量の小さなコラーゲンとはせいぜいそういうものでしょう。ちなみにコハク酸は旨味成分。

次に脂質のセラミド
これも普通に食事してたら摂取できます。

植物性乳酸菌
キムチ、味噌、醤油、ぬか漬け・・・発酵食品を食べてください。

100gでおよそ2500円。豪華な牛肉食った方が満足度が高いよ。



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