ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

放流と定着

2005-01-02 22:39:46 | 釣り
以前にここでも記載した内容とかぶるが、書きたいので書く。
北海道をのぞく日本の河川ではニジマスが自然繁殖していない事を知っておられますか?その理由として私が得ていた情報は次のようでした。
・ニジマスは日本の川(水)に合わないので産卵できない。
・養殖放流魚は人工産卵しないと産卵・孵化しない。
・余りにも簡単に釣れるので容易に放流点から「抜かれる」。
・産卵時期がアマゴやイワナと異なるため稚魚が孵化できない。

釣り人の原因よりも外来種なので自然環境に合わないという結論を鵜呑みにしていました。
最近なごみの湖で確認した話、そして洞川温泉でのニジマスの自然繁殖。世界中にニジマスが繁殖している事実、太平洋沿岸が起源と分布域であること。
これらを総合して考えた結果、釣り人の原因が殆どであることを確信しました。
・管理釣り場から逃げた魚がペアリングして産卵している。
・春先になるとニジマスの新子が川を泳いでいる(容易に釣れる)。
・アマゴのほぼ2倍釣りやすい(放流後の再捕獲率と日数の関係)
・解禁日の釣りファンの殆どが「釣って釣って釣って釣りまくる」を信条としている。
・禁漁区では日本でもニジマスが自然繁殖している(洞川温泉)。

これらのことを考えると、Catch and Releaseが普及すると日本の河川にニジマスが増えると考えられる。
・比較的高温に耐える。
・日本の河川はもともと鮭・鱒の遡上があった。(サクラマス・サツキマス、円山川の鮭)

さて、こうなるとアマゴやヤマメ、そしてイワナとの共存が問題となりそうだが、ニジマスの好む流域とヤマメ・アマゴの好む流域が異なる。ニジマスは鮎の水域と重なる。そして魚食性は低くない(バスよりは低いが)ので鮎との共存が問題となりそうだ。そして日本の中流(うちの近所だと木津川)にニジマスが居てC&Rがきっちり成立していると中流域でのL&Fがブームになりそうだ。もし、ドナルドソンやスチールヘッドが釣れると成れば全国から押しかけるだろう。


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