ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

バンブーロッド教書が届いた日

2013-12-18 22:30:42 | 釣り
フライの雑誌友の会に入会しているので、新刊書を送付してくれる。今回はバンブーロッド教書だ。

竹という素材を構成する素材の剛性はカーボン繊維に及ばない。超高弾性のカーボン繊維を使う方が安価で高性能、そして品質が安定した竿を作る事ができる。マスプロはその方がいい。
だが、ハンドメイドとマスプロ、つまりテーラーメイドとレディメイドのどちらを好むかとなると、話は異なってくる。
バンブーロッドはおそらく、その人に合わせた竿を作ることが出来るのだろう。
最近はバンブーロッドに対する極端な嫌悪感は無くなってきた。それは異常な迄に高価であることへの反感が原因だった。
ビンテージ、コレクターアイテムとして古い竿が高価になるのはいい。それはそういうものだ。
だが、国産の一部バンブーロッドメーカーの高価な竿は嫌いだった。
釣り竿は道具だ。マスプロ製品が最良だと思う。そこに素材や、デザインポリシーが加味されたとしても凡その価格帯ってのが形成される。せいぜい数万円だろう。
だが、先の国産バンブーロッドは数十万円だ。なぜだ?その価値はあるのか?
釣り人の要求する様々な仕様をワンオフで作り上げるからその値段というのなら判る。だが、そうではない。作者に取っては一品毎丹念に仕上げているので、その値段が相当だと言いたいのだろう。そこには経済的合理性は無い。
手作りの竿の特徴は竿のアクションをユーザーに合わせて調整できる事だろう。だから高価になるのはわかる。
カウンターで握ってもらう寿司が高価なのと同じだ。
しかし、寿司職人が厨房で握った寿司は、どうか?一品毎に丹誠込めて握っていても、そこには量産対応という言葉がよぎる。
などなど、書き連ねたが、この本に紹介されていない、ある高価なバンブーロッドの作者がいない理由を知りたいと思う。
下種の勘繰りだが、彼はFF誌には連載もしていた。・・・FF誌を買わなくなったなぁ。

バンブーロッド。50万円の値付けなら、年間20本売れないと商売にならない。それで年収1000万円だ。
5万円のグラファイトロッドなら200本だ。
なかなか厳しい世界だと思う。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。