Al Gore 元米国副大統領の講演内容(恐らくApple Mac Book Pro + OS X + Keynote活用。power pointだけがプレゼンソフトじゃないを和訳したもの。非常に読みやすく判りやすい。
カラーページの図もきれいやし、専門書籍ほど難しくなく取っつきやすい。講演の映画はこれが動画になってグラフが伸びたりするんだろうなって事が判る。DVD化されたものを入手してもよいだろう。
Gore氏のBush政権への憤りも底流にあるが、実姉を肺ガンで亡くしたエピソードに絡め、かつての煙草会社による喫煙と健康の無関係さの広告・情報煽動と、今のエネルギー消費翼賛企業群が温暖化は地球の自然界の「振れ」と過小評価しようとする情報煽動とが同じ流れであることの指摘は気にしておくべき内容だろう。
これこそが「不都合な真実」の陰の助演役者だ。
この本でも指摘されているのがグリーンランド近傍の海流ポンプの稼働停止。暖かくなると陸上氷河が溶ける。冷たい淡水が海洋に流下だ。
これは温暖化とは逆のThe Day After Tommorowの様な現象(氷河期)を生じてもおかしくない。というわけでこの内容はあまり触れていないというかこっちに触れると今までの温暖化警鐘はナンだ?ということになる。
ま、よくよく考えると我々を含めた生物は僅かな緩衝帯(と言う名の大気圏と海洋)の中で生きているわけだから何らかの作用が(ここでは炭酸ガス濃度)大気圏の緩衝幅となる臨界点を越えたらどうなるかなんて予想は科学者も政治家も誰も不可能。
できることは臨界点を越えないように、今の環境を維持すること。本書の目的もそこにあると思う。
地球温暖化が進んだら氷河が溶けて平均温度を下げるから結果オーライというのはコップの中ではなりたつだろうが、地球規模で考えるとほんの僅かな温度差が風を巻き起こして台風を作るのが地球環境なんだから(そこにカオス理論も入るとわけわかんない)、平衡状態になるまでの攪乱状態で生き延びられるかってのもわかんない。
実際、暑いリビングルームをエアコンで冷やしても寒いところと暑いところが出来て
落ち着くまでに時間がかかるし、逆に寒いと家具の陰に冷気塊があったりする。それを早く馴染まそうとすると扇風機が居るんだけど、その規模を地球にすると豪風ふきまくりになる。
だから刹那的に3ヶ月毎(四半期)決済で利益を上げるよう経営者をせっついて、市場という賭場から資金を巻き上げて自分は限りなく平衡に近い場所へ逃げようというのもありだろうけど、世界が混乱すると金銭貨幣なんてインフレで意味が無くなるし、弱肉強食のマッドマックスの世界になる。あれは核戦争後という設定だけど都市が水没したらウォーターワールドやし、強烈な天変地異に襲われて世界がシャッフルされた無政府状態になるとかもしれない。そういう理解不能な状態へ行かないためにも、今の快適で安全で文明的(と思われる)な生活を維持するためにもほんの僅かみんなで辛抱しようと言う内容。
※近未来的に無政府状態になるとはどこにも書いていないけど、そういうことも頭に入れておくべきかなと。
カラーページの図もきれいやし、専門書籍ほど難しくなく取っつきやすい。講演の映画はこれが動画になってグラフが伸びたりするんだろうなって事が判る。DVD化されたものを入手してもよいだろう。
Gore氏のBush政権への憤りも底流にあるが、実姉を肺ガンで亡くしたエピソードに絡め、かつての煙草会社による喫煙と健康の無関係さの広告・情報煽動と、今のエネルギー消費翼賛企業群が温暖化は地球の自然界の「振れ」と過小評価しようとする情報煽動とが同じ流れであることの指摘は気にしておくべき内容だろう。
これこそが「不都合な真実」の陰の助演役者だ。
この本でも指摘されているのがグリーンランド近傍の海流ポンプの稼働停止。暖かくなると陸上氷河が溶ける。冷たい淡水が海洋に流下だ。
これは温暖化とは逆のThe Day After Tommorowの様な現象(氷河期)を生じてもおかしくない。というわけでこの内容はあまり触れていないというかこっちに触れると今までの温暖化警鐘はナンだ?ということになる。
ま、よくよく考えると我々を含めた生物は僅かな緩衝帯(と言う名の大気圏と海洋)の中で生きているわけだから何らかの作用が(ここでは炭酸ガス濃度)大気圏の緩衝幅となる臨界点を越えたらどうなるかなんて予想は科学者も政治家も誰も不可能。
できることは臨界点を越えないように、今の環境を維持すること。本書の目的もそこにあると思う。
地球温暖化が進んだら氷河が溶けて平均温度を下げるから結果オーライというのはコップの中ではなりたつだろうが、地球規模で考えるとほんの僅かな温度差が風を巻き起こして台風を作るのが地球環境なんだから(そこにカオス理論も入るとわけわかんない)、平衡状態になるまでの攪乱状態で生き延びられるかってのもわかんない。
実際、暑いリビングルームをエアコンで冷やしても寒いところと暑いところが出来て
落ち着くまでに時間がかかるし、逆に寒いと家具の陰に冷気塊があったりする。それを早く馴染まそうとすると扇風機が居るんだけど、その規模を地球にすると豪風ふきまくりになる。
だから刹那的に3ヶ月毎(四半期)決済で利益を上げるよう経営者をせっついて、市場という賭場から資金を巻き上げて自分は限りなく平衡に近い場所へ逃げようというのもありだろうけど、世界が混乱すると金銭貨幣なんてインフレで意味が無くなるし、弱肉強食のマッドマックスの世界になる。あれは核戦争後という設定だけど都市が水没したらウォーターワールドやし、強烈な天変地異に襲われて世界がシャッフルされた無政府状態になるとかもしれない。そういう理解不能な状態へ行かないためにも、今の快適で安全で文明的(と思われる)な生活を維持するためにもほんの僅かみんなで辛抱しようと言う内容。
※近未来的に無政府状態になるとはどこにも書いていないけど、そういうことも頭に入れておくべきかなと。