クラウドと技術革新と過去からの推移を考える。
記録媒体の推移
記録容量と個人所有
クラウドの考え方
記録媒体の推移
磁気テープから磁気ディスクFD 、光学ディスクと新世代記録媒体が開発されてきた。左から右へ時系列で進化して行く様子を示す。
一方、裏で磁気ディスクの超高密度化と高速化が進み、大容量・高速アクセス・書き換え可能であるHDDの性能が急激に伸びた。
HDDの欠点は半接触型読み取りのため(ディスクとヘッドの関係はジャンボジェット機を地上30cmか3mで飛ばす様なモノと聞いた事がある)、いずれクラッシュする事。衝撃に弱く可搬性が無いとされてきた。最近は加速度センサーを搭載し、衝撃に対して様々な工夫でクラッシュを避けようとしているが、根本的な弱さが解決された訳ではないし、高速回転する媒体なので機械部の故障はそのうち発生する。従ってメモリーの最終形態が半導体メモリーであることは開発者に認識されていた。
半導体メモリーの優位点は機械部が無いため、物理的衝撃による損傷が殆ど無い事。
しかしメモリーの保持時間(劣化)はあまりよくない。コンデンサに電荷を貯めて電荷の有無を読むため、何かの拍子に電荷が抜ければ終わりだ。この辺はスイッチング素子の性能とも絡む。フラッシュメモリーでは10年から数十年とされているが、これは温度変化も無い良好な保存環境での予想値と思われる。
石碑や石板に彫ったロゼッタストーンや塩ビにプレスしたレコード盤、銀塩反応で焼き付けたフィルム、書籍、などなどのレガシーアナログ記録媒体にかなわないだろう。
水平磁界記録方式の磁気テープが垂直磁界記録のHDDや光磁気ディスクよりも長持ちしそうだし、余りにも高精細なCD, DVD, BDはプレスして作成した溝やビットの経年変化による平滑化、色素や光磁気膜などの記録層の崩壊など、50年、100年の記録保持はよくわからない。
しかし、バックアップと圧縮技術の進歩、そして容量拡大は全てのメモリーを新たな記録媒体へ全コピーすることで引き継がれて行く。これは後述する。
一方、裏で磁気ディスクの超高密度化と高速化が進み、大容量・高速アクセス・書き換え可能であるHDDの性能が急激に伸びた。
HDDの欠点は半接触型読み取りのため(ディスクとヘッドの関係はジャンボジェット機を地上30cmか3mで飛ばす様なモノと聞いた事がある)、いずれクラッシュする事。衝撃に弱く可搬性が無いとされてきた。最近は加速度センサーを搭載し、衝撃に対して様々な工夫でクラッシュを避けようとしているが、根本的な弱さが解決された訳ではないし、高速回転する媒体なので機械部の故障はそのうち発生する。従ってメモリーの最終形態が半導体メモリーであることは開発者に認識されていた。
半導体メモリーの優位点は機械部が無いため、物理的衝撃による損傷が殆ど無い事。
しかしメモリーの保持時間(劣化)はあまりよくない。コンデンサに電荷を貯めて電荷の有無を読むため、何かの拍子に電荷が抜ければ終わりだ。この辺はスイッチング素子の性能とも絡む。フラッシュメモリーでは10年から数十年とされているが、これは温度変化も無い良好な保存環境での予想値と思われる。
石碑や石板に彫ったロゼッタストーンや塩ビにプレスしたレコード盤、銀塩反応で焼き付けたフィルム、書籍、などなどのレガシーアナログ記録媒体にかなわないだろう。
しかし、バックアップと圧縮技術の進歩、そして容量拡大は全てのメモリーを新たな記録媒体へ全コピーすることで引き継がれて行く。これは後述する。
記録容量と個人所有
大容量高密度記録媒体の容量拡大は可搬性装置(モバイル機器)を用いた際の認識限界容量に近づいてきている。もはや音声や画像圧縮技術さえ不要ではないかと思うレベルだ。
さて、書籍、レコード、カセットテープ、ビデオテープ、CD、DVD/BDと個人所有のメディアは保管庫があった。本棚や各種ラックがそれだ。放送、またはこういう保管庫内のメディアの再生をAV機器で楽しんできた。
WalkmanやiPodに代表される携帯プレイヤーの大前提もそういうメディアを持って行く事だった。iPod以後はメディアとプレイヤーが融合したが、これは前述の半導体メモリーの進歩のお陰だ。
ここで大体方向が見えてきた。個人が所有するメディアを全て電子情報化するとどうなるか。
極端な話、テラバイトTB(1012)を超えてペタPB(1015)、エクサEB(1018)、ゼタZY(1021)、ヨタYB(1024)上付文字のタグ [SUP] ~[/SUP]で括っているが下付になっている?の情報を1Lの箱に閉じ込める事も不可能ではない。
ここで、個人レベルの情報を考えてみよう。
計算を簡単にするため人生を80年とする。閏年を考えて365.25日/年。
7時間/日を睡眠(が推奨されている)として起きて活動している時間は17時間/日。
700MBのCDで80分。音声圧縮としてここを基準にすると8.75MB/分
二度と同じ音源を聞き返す事は無くてもこの程度の容量だ。
この考えを拡張して、映像とするとBSデジタル放送2時間がBD(50GB)なので0.417GB/分。
100PBの容量があれば人が一生かかって見る映像が保存できる。
このデータをモバイル端末(可搬性装置)で持ち歩く意味は無い事は明白だがリビングの機器に保存することはできるだろう。このような莫大な情報(Big data)を個人や世帯単位で所有するとどうやって情報に変換するか、認識するか、活用するかという問題が生じる。一つはGoogleの様な検索エンジンと考えられる。
いずれにしても、記憶容量の拡大、処理速度の増大によって一生かかっても見ることができない映像情報を個人所有する事は夢ではない。
実際静止画像はJPEGからRAWへの移行が進んでいるし、音声圧縮もまぁ色々ある。当然動画の圧縮も様々な方式があるが、CPUやGPUの演算速度の向上がなされると、映画と同じく70Hzのコマ画像がRAWという事もあり得る。さらに進むと70HZが700Hzになってもよい。
専門外だが、RAWデータのコマを単位時間毎のレイヤーと考えたら動画であっても背景の様に一定時間は静止画となる領域がある。こういう時刻情報をRAWの各画素が持つと変化が無い時間として一括演算できるので、保存側容量削減による読出し時間の短縮、高速演算に繋がるだろう。
専門外だが、RAWデータのコマを単位時間毎のレイヤーと考えたら動画であっても背景の様に一定時間は静止画となる領域がある。こういう時刻情報をRAWの各画素が持つと変化が無い時間として一括演算できるので、保存側容量削減による読出し時間の短縮、高速演算に繋がるだろう。
さて、書籍、レコード、カセットテープ、ビデオテープ、CD、DVD/BDと個人所有のメディアは保管庫があった。本棚や各種ラックがそれだ。放送、またはこういう保管庫内のメディアの再生をAV機器で楽しんできた。
WalkmanやiPodに代表される携帯プレイヤーの大前提もそういうメディアを持って行く事だった。iPod以後はメディアとプレイヤーが融合したが、これは前述の半導体メモリーの進歩のお陰だ。
ここで大体方向が見えてきた。個人が所有するメディアを全て電子情報化するとどうなるか。
極端な話、テラバイトTB(1012)を超えてペタPB(1015)、エクサEB(1018)、ゼタZY(1021)、ヨタYB(1024)上付文字のタグ [SUP] ~[/SUP]で括っているが下付になっている?の情報を1Lの箱に閉じ込める事も不可能ではない。
ここで、個人レベルの情報を考えてみよう。
計算を簡単にするため人生を80年とする。閏年を考えて365.25日/年。
7時間/日を睡眠(が推奨されている)として起きて活動している時間は17時間/日。
80年*365.25日/年*17時間/日=469,400時間=29,784,000分だ
700MBのCDで80分。音声圧縮としてここを基準にすると8.75MB/分
29,784,000分*8.75MB/分=260,788,500MB=260TB
二度と同じ音源を聞き返す事は無くてもこの程度の容量だ。
この考えを拡張して、映像とするとBSデジタル放送2時間がBD(50GB)なので0.417GB/分。
29,784,000分*0.417B/分=71,530,560GB=71,530TB=71PB
100PBの容量があれば人が一生かかって見る映像が保存できる。
このデータをモバイル端末(可搬性装置)で持ち歩く意味は無い事は明白だがリビングの機器に保存することはできるだろう。このような莫大な情報(Big data)を個人や世帯単位で所有するとどうやって情報に変換するか、認識するか、活用するかという問題が生じる。一つはGoogleの様な検索エンジンと考えられる。
いずれにしても、記憶容量の拡大、処理速度の増大によって一生かかっても見ることができない映像情報を個人所有する事は夢ではない。
クラウドの考え方
先に述べた莫大なBig dataをリビング、寝室、移動先、移動中に抽出したいという要望はあるだろう。どのように検索してくるのかはちょっと脇に置いておこう。
まずは無線LANの勝つようだ。家庭内LANでプリンターへの配線不要となり、スマホ、タブレット、ノートPCも繋ぎ放題となった。
次は先のPBストレージからなんでも情報を引きずり出すということになるだろう。AppleTVもその辺がコンセプトかもしれない。
いずれにせよ、家の中にあるBig data のストレージ(サーバーでも良い)に自分の機器から自由にアクセス出来ることになるかもしれない。
第一段階は無線LANで、第二段階は自家サーバーにInternetを通じてアクセス、第三段階はそのアクセス法にG4(LTEとか、Wifiとか、そういうものだ)になるだろう。ま、それほど難しい事ではないと思うが。
そしてクラウドがある。このようなBig dataを個人や家庭や世帯に代わって保存するサービスだが、単に保存するだけではなく管理する執事機能が必要となるだろう。iCloudはその辺も考えている?かもしれないが、詳細は判らない。
しかし、個人所有ではなく、クラウドにすればBig dataのメディアを自分でバックアップする理由がなくなる。
ココ迄記入してちょっと気になったのはクラウドサービス業者が顧客が保管している情報のインデックスだけを取り出したらどうなるんだろうってこと。
写真の場合はExif情報だけを抽出することもできる。PDFやWEBでもテキスト情報を抽出することが出来る。こういうインデックス情報そのものがBig dataなので、ここもタダ程高いモノは無いと考えた方が良いかも。
まずは無線LANの勝つようだ。家庭内LANでプリンターへの配線不要となり、スマホ、タブレット、ノートPCも繋ぎ放題となった。
次は先のPBストレージからなんでも情報を引きずり出すということになるだろう。AppleTVもその辺がコンセプトかもしれない。
いずれにせよ、家の中にあるBig data のストレージ(サーバーでも良い)に自分の機器から自由にアクセス出来ることになるかもしれない。
第一段階は無線LANで、第二段階は自家サーバーにInternetを通じてアクセス、第三段階はそのアクセス法にG4(LTEとか、Wifiとか、そういうものだ)になるだろう。ま、それほど難しい事ではないと思うが。
そしてクラウドがある。このようなBig dataを個人や家庭や世帯に代わって保存するサービスだが、単に保存するだけではなく管理する執事機能が必要となるだろう。iCloudはその辺も考えている?かもしれないが、詳細は判らない。
しかし、個人所有ではなく、クラウドにすればBig dataのメディアを自分でバックアップする理由がなくなる。
HDDの場合、PCの容量拡大に伴って入れ替え前のPCのデータをそのまま引き継いできた。
iMacで容量を追って見よう
・1998 G3/266 4GB Rev. A or B
・2000 G3/500 30GB DV SE
・2002 G4/800 60GB Flat Panel
・2004 G5/1.8 160GB 20inch
・2006 C2D/2.0 160GB 20inch (Core 2 Duo: C2D)
・2008 C2D/3.06 500GB 20inch
・2010 Ci7/2.93 1TB 27inch (Core i7:Ci7)
・2012 Ci7/3.4 1TB 27inch
2029年には1PBを超える(笑)
そう、個人レベルでPBの情報を管理する必要は無い。そんなものはクラウドに託せば良いという風になるだろう。
クラウドが前述のBig data を管理する執事機能を持つと自分の欲しい情報を引き出す事が容易になる。
これはDrop boxではなくEvernoteのコンセプトだろう。Evernoteはあまり使いこなせていないが、個人保管ではなく、Webストレージに保管し、さらにインデックスを付ける所はまさに執事機能だ。あとはなんでもかんでもスクラップしたらそれを勝手にMacOSXのSpotlightの様にインデックスを付けてくれたらいいんだけどね。
でもそのインデックスってその人のもの凄い情報かもしれない。
・1998 G3/266 4GB Rev. A or B
・2000 G3/500 30GB DV SE
・2002 G4/800 60GB Flat Panel
・2004 G5/1.8 160GB 20inch
・2006 C2D/2.0 160GB 20inch (Core 2 Duo: C2D)
・2008 C2D/3.06 500GB 20inch
・2010 Ci7/2.93 1TB 27inch (Core i7:Ci7)
・2012 Ci7/3.4 1TB 27inch
2029年には1PBを超える(笑)
実際は容量はほどほどになってFusion Drive等の超高速へ移行するだろう
そう、個人レベルでPBの情報を管理する必要は無い。そんなものはクラウドに託せば良いという風になるだろう。
クラウドが前述のBig data を管理する執事機能を持つと自分の欲しい情報を引き出す事が容易になる。
これはDrop boxではなくEvernoteのコンセプトだろう。Evernoteはあまり使いこなせていないが、個人保管ではなく、Webストレージに保管し、さらにインデックスを付ける所はまさに執事機能だ。あとはなんでもかんでもスクラップしたらそれを勝手にMacOSXのSpotlightの様にインデックスを付けてくれたらいいんだけどね。
でもそのインデックスってその人のもの凄い情報かもしれない。
ココ迄記入してちょっと気になったのはクラウドサービス業者が顧客が保管している情報のインデックスだけを取り出したらどうなるんだろうってこと。
写真の場合はExif情報だけを抽出することもできる。PDFやWEBでもテキスト情報を抽出することが出来る。こういうインデックス情報そのものがBig dataなので、ここもタダ程高いモノは無いと考えた方が良いかも。