オカシのキモチ

日々の昼ごはんとお菓子作り、
そして休日は散策という名の食べ歩き。
食いしん坊夫婦の備忘メモです。

冬の沖縄2011その11~首里織体験~

2011年01月27日 | ├ 沖縄
冬の沖縄旅行もようやく三日目(長くてスミマセン)。

最終日の工程をお届けします。




▲客室の窓から

そもそも“バスツアー”にしたのは沖縄旅行が初めてと言うことに加えて、沖縄の公共交通機関の便が悪いからです。

現在、沖縄県の軌道系公共交通機関は、このモノレールが唯一の存在。

戦前の本島には軽便鉄道や路面電車・馬車鉄道、南大東島にはサトウキビ運搬などを目的とした産業用鉄道も各地に存在していました。

沖縄県が日本に復帰した1972年頃から那覇市を中心とした地域に軌道系公共交通機関を導入する構想が持ち上がり、2003年8月に運輸営業用の本格的な鉄道としては戦後初となる沖縄都市モノレールが那覇市内に開業したワケです。

乗っておけばよかった...




▲いつもの和洋折衷の食事です

さて、最終日はオプション観光を申し込まなかったので、国際通りで数時間の自由観光となりました。

と、その前にホテルの朝食バイキングで腹ごしらえです





沖縄ならでは...のオカズが中々見当たらない中、パンに浸ける意外なペーストを発見しました。

紅芋とパイナップルです

素材をそのままに、とても濃厚な味わいでした。

どこかに売ってないでしょうか






琉球村黒糖工場で食べ損ねた“サーターアンダギー”には、ここで在りつけました。
基本的には揚げ物なので、冷えて硬くなったのはイマイチですね

いつか自前で作ったアンダギーの方が美味しかったです。

これが心残りなので、サーターアンダギーの“粉だけ”を御土産に買いました。

これは後ほど




▲国際通りの入口にもシーサーがいました

さて、バスで国際通り付近で降ろしてもらい、ここから数時間の自由観光です。

ようやく自分達のペースで歩けそうです




▲欧米諸国の人が多いのでステーキ屋サンがあちこちにありました

国際通りは那覇市の県庁の北口交差点から安里三叉路にかけて1.6km続く通り。

戦後の焼け野原から目覚しい発展を遂げたことと長さがほぼ“1マイル”あることから、「奇跡の1マイル」とも呼ばれています。

県内で最も賑やかな通りであり、那覇最大の繁華街です。





毎度の事ですが、我が家としては、旅の醍醐味は“食”と“体験”と“出会い”。

初日~二日目で入手した情報誌を片手に、国際通りの体験工房『那覇市伝統工芸館』を訪ねました。

工芸館には工芸品の展示・販売だけでなく、琉球びんがた・琉球ガラス・琉球漆器・首里織・壺屋焼といった5つの手作り体験ができる工房がありました。

時間の都合上、迷うことなく“首里織体験”に申し込みです





首里織の歴史は14~15世紀まで遡ります。
琉球王国は東南アジアや中国と盛んに交易を行い、その交流により織の技術を学びました。

その後幾百年の年月を積み重ね、沖縄の気候風土に育まれた、様々な個性を持つ琉球織物が生み出されました。

中でも琉球王府の城下町として栄えた首里では、王府の貴族・士族用に色・柄ともに究極まで追求された格調の高い、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。

首里織は二つの技術が融合して今の形になりました。
・南方から伝えられたと言われている絣技術
・中国から伝えられた紋織りの技術





いくつかあるメニューの中かは、“コースター”の首里織を体験することになりました。

見たところ、2枚を一時間じゃ無理だろう...と内心思っていましたが、先生が手取り足取り教えてくれました




▲準備に8割、織りは2割程度...大変ですね

�まず、足元にある2本の踏木を交互にふみかえながら、ヨコ糸を織り込んでいきます。

�ヨコ糸を通じて"トン" 一回、踏木をかえて"トントン"と二回、糸を引きます。糸の引き加減がポイントのようです。

�ある程度進むと、花綜絖を使って模様を出します。
これは両手両足を使うので大変でした...

(基本的には��の繰り返しですが)

段々慣れてくると、自分のリズムで織物をしているカンジが心地いいです。

こんなに細い糸が、いつの間にか布という面に変わっていく様は、不思議でした。





この日はちょうど成人式。
工芸館の前でリーゼント頭の怖い兄ちゃん達に遭遇したことを先生に話したところ、このところ毎年のニュースに出没しているそうです
(今年はなかったですね)

なんて事ない話でしたが...今思えば、この一時間程度の体験が旅一番の思い出です。

カタチとして残ってますからね。

ちょっと肩が凝りましたが...

(つづく)



【過去の記事より 旅の思い出は体験に限る!→[夏の京都・奈良2010その4]





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