先程コンビニエンスストアへ行き、店内に入ろうと車を降りたときのことです。隣の駐車スペースに青く光るものが見えました。直径10cmくらいで、何だろうと思って近づいてみると、子供用の小さな小さな靴でした。きっと買い物を済ませ、お子さんをチャイルドシートに乗せようとしたときに、すっと落ちたのでしょう。
ふと自分の子供が小さかった時のことを思い出しました。車から乗り降りするたびにチャイルドシートに座らせ、両肩からベルトを回してお腹のあたりでカチッとロックをする、この作業を何百回、何千回としてきました。物心ついたころにはこのロックをするのを嫌がりてこずらせることが何度もありました。それでもチャイルドシート以外に座らせて、万が一事故が起きたら悔やんでも悔やみきれないと思い、どんなに嫌がっても絶対にチャイルドシートに座らせてきました。そのうちチャイルドシートにも慣れ、年齢も身長もチャイルドシートに座らせなくても良いくらいにも成長し、ほかの方の車に乗る時には(チャイルドシートが付いていないですから)通常のシートベルトで座らせると本人がそわそわすることもあるくらいになりました。
そんなことを思い出していると、その小さな靴が他の車に踏まれてペシャンコになってしまったり、雨にぬれたりしてしまうのが忍びなく、少々汚れてはいましたが拾い上げて明るく目立つ、そして雨に濡れない場所に移動してきました。
どうか忘れ物に早く気づいて取りに来てくれますように。