クラニオによるセルフヒーリング・セミナーでやっている「カバラと『生命の木』」のからのダイジェスト第16回は、前回からの続きでビナーについて。
第15回の冒頭で述べたことと重複するが、第2セフィラであるコクマーと第3セフィラであるビナーには、それぞれ男性原理と女性原理が顕現する。それは陽と陰、能動性と受動性といった二極性を表しているが、それをあまり単純化して捉えてはならない。多くの人が男性性、女性性は構造によって決まる不動の原理だと考えるが、それは誤りだ。物質界以外のあらゆる次元では二極性の交代が起きているからである。
そして密議における最も重要な奥義の1つが、この「二極は絶え間なく互いに交代し合っている」という認識である。
そのことは「生命の木」の上では例えば、ヴィーナス=アフロディテが配当されるネツァクが、コクマーを頂点とする男性原理を象徴する柱の基底に置かれている、ということの意味である。それは女性的本質が異なる次元では異なる極性として現れる、ということを意味しているのだ(「生命の木」を構成するセフィロトは、「否定的存在(無の存在)」のヴェールの背後にある偉大なる未顕現者から顕現世界へと流出した力の、異なる次元を表している)。
この部分を説明している下りを、セミナーのダイジェスト動画で。
実は我々が次元上昇するためには、極性を変化させる準備ができていなければならないのだという。次元上昇においては、自身の魂が己の内で文字通り両性を具有し、意識の異なる次元において自在に男性と女性を相互に切り替える必要がある──そんなふうにマグレガー・メイザースは書いている。
そういえば少し前、アセンション(次元上昇)ブームみたいなことがあったなー。スピ系の世界では熱に浮かされたように、猫も杓子も「アセンション、アセンション」と念仏みたいに唱えてたっけ。「今がアセンションできる最後の時だ」とか何とか…。
最近は全然聞かないが、あの時「アセンション、アセンション」言ってた連中はどこに行ったんだろう? ホントに次元上昇して我々のいるこの次元から消えてくれたんだとしたら、嬉しいんだけどねー。
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