「カバラと『生命の木』」の第34回はマルクトについての続き。
マルクトにおける四大元素は物質界における顕現の4つの形態に対応している。そのうちの、四大元素とヒポクラテスによる四気質、タロットの四つ組み、黄道十二宮、7惑星の対応については、このようになる。
「地」の元素:四気質は「粘液質」、タロットは「星」の組、黄道十二宮は「金牛宮」、「処女宮」、「磨羯宮」
「水」の元素:四気質は「黒胆汁質(憂鬱質)」、タロットは「杯」の組、黄道十二宮は「巨蟹宮」、「天蝎宮」、「双魚宮」
「風」の元素:四気質は「黄胆汁質(胆汁質)」、タロットは「剣」の組、黄道十二宮は「天秤宮」、「双子宮」、「宝瓶宮」
「火」の元素:四気質は「多血質」、タロットは「杖」の組、黄道十二宮は「白洋宮」、「人馬宮」、「獅子宮」
マルクトは基本的に物質界の次元にあり、霊的向上の最下層ではあるが、非霊性の極と見なすべきではない。なぜならマルクトは物質界の領域であると同時に、ヘブライ語で神殿やイスラエル共同体に内在して君臨する神を指すシェキナーの留まるところ、とされるからである。「マルクトの内にケテルはあり、ケテルの内にマルクトがある。お互いに違った意味において」と言われる所以である。
このケテル、更にビナーとマルクトとの対比については動画で。
もし我々が物質的なレベルの課題を修得しないまま霊的修行に逃れようとするなら、それは向上の道ではなく退却の道であり、そういう人は遅かれ早かれ障害に直面することになる。人生と向き合う意志のない者に生命は繰り返し障害をもたらし、やがては肉体や精神を病むことになるかもしれない。
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